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渋滞や大気汚染を予測、「Smart City」に貢献するスタートアップ
2020.09.24

シリコンバレー通信第31回

渋滞や大気汚染を予測、「Smart City」に貢献するスタートアップ

著者 小室 智昭

3.カメラ映像から都市交通インフラ構築を支援するNumina社

 Numina社は、同社が開発した専用のカメラと、カメラから送られてくる動画で、都市交通を分析するソリューションを提供しているスタートアップ。Numina社のCEOのTara Phamさんは、自社のサービスについて、Muli-Modalなトラフィック分析プラットフォームと説明する。

 Nimina社のTraffic分析プラットフォームは、単に車種ごとに交通量をカウントするだけではなく、歩行者、自転車、車種ごとにどのように道路を通行したのかといった軌跡をトレースできる。例えば、歩行者が自動車事故にあった時、なぜ歩行者が自動車事故に遭ったのか歩行者の動き、自動車の動きを確認して究明できる。

 Numina社は、歩行者が道路を横断する動きを分析して、横断歩道を設置する最適な場所を自治体に提案できる。自治体の話によると、都市が急ピッチで開発されると当初予想していなかった人の動きが生じ、それが交通事故の原因となるそうだ。歩行者心理として、道路の反対側にあるお店に行くのに遠くにある横断歩道を渡るより、道路を横切りたいと思ってしまうことは分からないでも無い。

 トラフィックの分析結果を可視化するNumina社のダッシュボードの話をしよう。同社のダッシュボードを見ると、道路を写した映像データに色違いの無数の筋が描かれている。この筋が、歩行者、自転車、車種ごとに分析された行動の軌跡を表している。Numina社は、後付けのGeo-Fencing(ジオフェンシング、仮想的な境界)機能を提供している。分析者が映像の一部分の範囲だけ分析結果を知りたい場合、ダッシュボードに多角形の図を描くと、描かれた多角形の部分だけの分析結果を細かく知ることができる。

 他の事例についても紹介する。Numina社のソリューションは、公共交通機関のサービス向上にも一役買っている。ある都市は、市民生活の向上の一環として、市バスの効率的な運用を目指すために、同社とパートナーを組んだそうだ。Numina社は、バス停でバスを待っている人をNumina社のダッシュボードに赤い点で表示し、バス停で何人の人がどのようにしてバスを待っているのかを一眼で分かるようにした。Taraさんの説明では、この都市は、この分析結果をもとにバスの運行間隔、バス停の設置場所の改善などを検討しているそうだ。

 Numina社の専用カメラはZero Touch Installation(訪問設定が不要)が特徴で、電源があるところであれば、Numina社の工場で組み立てられたカメラを、どこにでもユーザー自身が設置できる。

上:軌跡で表示する交通分析結果、下:公共交通機関の改善のための分析結果

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