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ターゲットを絞ったカーシェアリングが米国で登場
2020.03.18

シリコンバレー通信第26回

ターゲットを絞ったカーシェアリングが米国で登場

著者 小室 智昭

トラックをターゲットにした自動運転ソフトウェアを開発中のKonboi One社

 フランスのスタートアップのKonboi One社は、トラックをターゲットにした自動運転ソフトウェアを開発しているスタートアップ。コンボイといえば、大昔にトラックが集団で走行するシーンが出てくる映画が流行ったことがある。スペルは違うが、社名を聞いただけで、どんなサービスを提供しているのかが想像できるだろう。

「自動運転は無数の可能性がある」と語るのは、Konboi One社のCo-Founder&CEOのPejvan Beiguiさん。Pejvanさんは「自動運転は、交通事故を減らし、スムーズな運転によるエネルギー消費の節約、移動に制限がある人の活動範囲の拡大、交通渋滞による無駄な時間の削減、都市の再生・スマート化、都市生活の改善など多くの恩恵を生み出す。」と説明してくれた。

 自動運転の利用シーンは様々だが、Konboi One社が狙うのは、工場と工場、倉庫と倉庫など都市部を走らないトラックの自動運転化。都市部を走る自動運転ソフトウェアも開発できるが、複雑さ、コスト(開発費とセンサー費用)、開発期間を考えて、まずは都市部を走らない自動運転ソフトウェアを最優先で開発することにしたそうだ。さらに、運輸会社のコストダウンニーズとヨーロッパでも深刻なトラック運転手不足もKonboi One社の狙いの追い風となっていると教えてくれた。

 Pejvanさんは、CES 2019でContinental社との連携で話題となったMaaS(Mobility_as_a_Service)のEasyMile社でCTOを務めていた人物。Pejvanさんは開発中のソフトウェアについて多くを語ってくれなかったが、自動走行以外にもトラック同士がコミュニケーションをして走行するFleet Management(業務用車両の管理)機能も実装する予定だそうだ。

 ビジネス開発においてKonboi One社は、フランスで有名なトラック会社2社とビジネスを始めているほか、潜在顧客としてもう1社とも話をしているようだ。また、日本企業も同社にアクセスしている。PejvanさんはCEATEC 2019において、自動運転に関する講演を行っていて、それをきっかけに、日本の自動車メーカーのS社、F社と話を始めているそうだ。

 Konboi One社はすでに500万ユーロの資金を調達しているが、次のラウンドの資金調達を間も無くクローズする。同社を紹介してくれたSilicon Valleyの著名な投資家も次回のラウンドに参加するとこっそり教えてくれた。

 打ち合わせの最後に「なぜEasyMile社を辞めたの?」とPejvanさんに質問したところ「EasyMile社の将来ビジョンについて会社の考え方に同意できなかったから。」とサラッと答えてくれた。

究極の体調管理ソリューションが登場

 一日のうち、トイレを一回も利用しない人はいないはず。Toi Labs社はトイレに注目した体調管理ソリューションを提供しているサンフランシスコ市のスタートアップだ。Toi Labs社は「私たちは大切なデータをいつも洗い流している」という強烈なメッセージを同社のWebサイトで発信している。

 Toi Labs社は、TrueLooというセンサーを埋め込んだコネクティッドな便座と分析ツールを提供している。Toi Labs社は、TrueLooで高齢者の便や尿の状態を監視し、病状が深刻になる前に通院・検査ができる世界を作ろうとしている。

 TrueLoo社の便座の設置はとても簡単で、一度設置すると24/7で排泄物をチェックし、分析結果に応じて必要なアクションをユーザーに提案してくれる。

 Toi Labs社の会長のDave Samuelさんは、米国の温水洗浄便座市場のナンバーワンブランドのBrondell社を立ち上げたMIT(マサチューセッツ工科大学)出身の起業家。Daveさんはその他にもFreestyle Capital社の設立や、2社のスタートアップをSONY社やTime Warner社に$385M(3.85億ドル、約411億円)で売却した経験を持つ。Toi Labs社のその他のメンバーもHarvard(ハーバード大学)、Stanford(スタンフォード大学)、Waterloo(ウォータールー大学)、UC Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)の卒業生で秀才揃いだ。

 Toi Labs社のターゲットは企業ユーザー。将来は個人ユーザーにも販路を広げる予定のようだが、今は保険業界、医療機関を中心にビジネスを展開していく。

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