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【CES2020 #2】あと数年で「空飛ぶタクシー」に乗れる?最新モビリティの今
2020.02.03

シリコンバレー通信第24回

【CES2020 #2】あと数年で「空飛ぶタクシー」に乗れる?最新モビリティの今

著者 小室 智昭

(6)Digital Health

1) CTAの予測

 Digital Healthには様々なカテゴリーがあるが、CTAが注目しているのはSleep Tech、Health & Wellness/Fitness、Baby Techの3カテゴリー。

 Sleep Techのカテゴリーでは、ここ数年は毎年Innovation Awardを受賞しているSleep Number社をあげた。Health & Wellness/Fitnessのカテゴリーでは、Philips社、Humana社、Cigna社、CES 2020 Innovation Awardを受賞したOmron社、Google社に買収されたfitbit社、そしてIndiegogo社と連携して、ホットタオルにヒントを得て、ヒゲ剃り時の肌荒れを抑えるHeated Razor(加熱式ヒゲ剃り)を開発し、参加者の投票でCES 2019 Best of Innovation賞を受賞したP&G社をあげた。Baby Techのカテゴリーでは、snoo社とCES 2019 Innovation Awardを受賞したOwlet社の2社をあげた。

 CTAはさらに、今後の進化が期待される医療分野として、電子カルテをベースにしたTelemedicine(遠隔医療)、仮想化技術を用いた遠隔手術やトレーニングおよびAIによる診断アシスト、そして遠隔監視や院内データセンターおよびリモート調薬をあげた。

 

2) Living in Digital Times

 「Living in Digital Times」は、技術とライフスタイルの両面でイノベーションのインパクトを与えようとしている団体で、Healthcare、Money、Fitness/Wellness、Beauty、Wearable、Roboticsを活動のエリアとしている。CESへの出展は今年で12回目で、CES 2020では、305社の企業と240人のスピーカーを迎えてイベントを開催していた。

 Living in Digital Timesが掲げているキーワードは、プライバシー、セキュリティ、倫理観。注目しているトレンドとして以下をあげた。
・データ、AI、ML
・5G
・Baby Tech
・Sleep Tech
・Wearable Tech
・High Tech Retailing(店舗ソリューション) / Selling Innovation(イノベーションの商流)
・FinTech

 Living in Digital Timesは、ヘルスケア業界にデータ、AI、MLが広く普及することを期待しているようだ。5Gについては、具体的なケーススタディは挙げなかったが、”The Birth of 5G”と題して、ヘルスケア業界にどの程度のインパクトを与えるのか注目していると話があった。

 Living in Digital Timesは、CTAが注目する前からBaby Techに注目し、”赤ちゃんの見守り”に関するソリューションを毎年紹介してきた。そして今年、Living in Digital Timesが紹介した新しいBaby Techは、”赤ちゃんの夜泣きから親を開放する”というもの。Baby Techに関する製品を開発している4moms社によると、赤ちゃんが生まれた両親は、最初の1年間は6週間も睡眠時間を削られるそうだ。4moms社は、赤ちゃんが穏やかに眠れるように「mamaRoo Sleep」という揺りかごを開発している。4moms社のmamaRoo Sleepは、CES 2020 Innovation Awardを受賞した。

 

3) Sands Expoの展示

 Healthcare、Sleep Tech、Sports Tech、WearableなどのDigital Health関連の製品は毎年、Sands Expoというコンベンションセンターの2階フロアーで展示されている。例年だときちんとカテゴリーに分けられて展示されているが、今年は一つのカテゴリーに色々なタイプのソリューションが混在し、少しカオスな状況だった。

 数年前までは広いスペースを確保していたWellness、Sports Tech、Wearableは勢いを失った感じを受けた。その一方、Healthcare、Sleep Techは参加企業が増えている印象を受けた。今年もInnovation Awardを受賞したSleep Number社は、左右で温度を変えることができるマットレスを展示し、多くの参加者が体験していた。

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