いささか時間が経ってしまいましたが、明けましておめでとうございます。2020年も米国のテックカンファレンスはCES(Consumer Electronics Show)で幕を開けました。大勢の日本メディアが参加していたため、すでに情報を目にされている方もいると思いますが、他のメディアとは違う目線でCES 2020を振り返ってみたいと思います。

CES概要

CES(Consumer Electronics Show)は今年で53回目を迎えるConsumer Electronics(家電)に注目したカンファレンスだ。2014年ごろから大手自動車メーカーが積極的にCESに参加するようになり、参加者、規模が爆発的に大きくなった。毎年のことだが、Keynote(基調講演)やセッションは、カンファレンス会場とは別のホテルで開催され、各会場を結ぶシャトルバスには長蛇の列ができ、市内も大渋滞となる。
日本からも出展者、メディアを含め多くの方が参加した。そのため、米国内の入国審査にいつも以上に時間がかかり、乗り継ぎ便に乗り遅れる人が続出したと聞く。
参加者にインタビューすると、米国と韓国で5Gサービスが開始されたこともあり、5Gに関する製品、サービスの発表への期待が高い。他には、MaaS(Mobility as a Service)、ヘルスケアなどの新製品、新サービスの発表、展示に期待しているようだ。

CES 2020での注目分野
今回は少し趣向を変えて、CESを主催するCTA(Consumer Technology Associate:全米家電協会)が注目する分野ごとに、Keynote、展示内容をまとめてみる。
CTAがMedia Day(メディア向けのカンファレンス)で発表した注目分野は、以下の10分野となっている。
・5G and IoT
・Content(Streaming Wars)
・Entertainment(XR)
・Gaming(Immersive)
・Transportation(C-V2X, Multi-modal, EV, Self-Driving Fleet)
・Flying Cars(eVTOL(electric Vertical Take Off and Landing))
・Digital Health(Sleep Tech, Baby Tech, Health & Wellness/Fitness)
・Resilient Technologies(Cyber, Public Alart, DR, Emergency Prepare,Renewable Energy)
・Eureka Park
・Robotics
