在宅勤務中、上司から受けたことのある言動を複数選ぶ設問では、「常に仕事をしているかの連絡や確認」(46.4%)、「オンラインでのプライベートに関する内容の質問」(40.0%)の2つが、4割を超えました。一方で「リモート飲み会への勧誘」(21.8%)、「不当な残業の指示」(14.9%)については、比較的低い数値となりました。
Web会議などオンラインのミーティングで“上司との距離感が近すぎると感じたことがあるか”という問いでは、6割が「ある」(「何度もある」28.2%、「ある」35.4%)と回答。このうち、距離感が“近すぎる”ことでストレスや不快感を感じた人は9割以上という高い数値となっています(「非常に感じた」41.4%、「多少感じた」52.9%)。
このほか、“テレワークを快適に進める上で、上司に気をつけてほしいことや直してほしいこと”を選ぶ設問でも「仕事とプライベートな時間の棲み分け」が1位となりました(52.7%)。ダイヤモンド・コンサルティングオフィス社は、在宅勤務において、対面時のハラスメント対策に加えて、リモートワークにおけるハラスメント対策(リモハラ)についても必要といいます。
在宅勤務で、部下とのコミュニケーションが足りないのでは、と不安に思うビジネスリーダーは多いかもしれません。ですが、部下と積極的にコミュニケーションを取ろうとして、必要以上にプライベートな領域に踏み入ってしまうことは、在宅勤務においてはかえって逆効果になってしまう、ということがいえそうです。