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モバイルはテレワークにどう活用できるのか?その特徴と注意点
2020.04.30

ケータイ業界の最新動向に迫る第78回

モバイルはテレワークにどう活用できるのか?その特徴と注意点

著者 佐野 正弘

モバイルは固定回線の代替になる。ただし注意点も

 まずは、テレワークに欠かすことができないのがネットワークである。自宅に固定回線がない、あるいは固定回線の品質が悪くて速度が遅いという人も少なくないと思う。そうした際に活用できるのが、スマートフォンなどで利用しているモバイルネットワークだ。

 最近ではモバイルでもかなりの高速化が実現されている。使用する端末にもよるが4Gのネットワークでも下り100Mbpsを超える通信速度は実現できている。それゆえ、モバイル回線を用いたWi-Fiルーターを契約して固定回線代わりに利用することはもちろん可能だ。

 より手軽にモバイルネットワークを活用できるのが、スマートフォンの通信機能を他のデバイスでも利用できるようにするテザリング機能だ。特に普段から大容量のプランを契約している人なら、スマートフォンのテザリング機能を固定通信の代替として有効活用できるはずだ。

 ただしテザリングを活用する上では注意点がいくつかある。1つは、料金プランによっては別途オプション料金を支払う必要がある場合があること。例えばソフトバンクの「メリハリプラン」などは、テザリングを利用するのに月額500円のオプション料金が必要になる。

 そしてもう1つは、スマートフォン上での通信量と、テザリングでの通信量が異なる料金プランが存在すること。例えば、データ通信の“使い放題”を謳うauの「auデータMAXプラン Pro」「データMAX 5G」などは、スマートフォン上での通信量上限には確かに制限がないのだが、テザリングや国際ローミングの利用時は30GBなどの通信量上限が設けられ、使い放題にはならないのである。

 そもそもモバイルのネットワークは、電波を複数の人と共有して通信する仕組みなので、特定の人が大容量通信を頻繁に行うと、他の人の通信速度が大幅に遅くなったり、通信できなくなることも起こり得る。そうしたことから、たとえ通信量が無制限あるいは非常に大きいプランであっても、ギガバイトのファイルを何度もやり取りしたりしていれば通信速度制限がかかる可能性があることは知っておくべきだろう。

 ちなみに最近では、データ通信量が無制限であることを謳うWi-Fiルーターを提供する企業も増えているようだ。しかし、これらのサービスも利用者が急増している影響からか、通信速度が急激に落ちるなどのトラブルが生じるケースが増えており、一部サービスでは新規契約の受付を停止しているところもある。モバイルネットワークの活用においては、“使い放題”と謳っていても、まったく制限がない訳ではないことを知った上での活用が求められる。

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