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基地局の問題をクリアした楽天モバイルが、それでも抱える大きな課題
2020.02.13

ケータイ業界の最新動向に迫る第76回

基地局の問題をクリアした楽天モバイルが、それでも抱える大きな課題

著者 佐野 正弘

なぜサービス開始直前で無料サポーターを募集したのか?

 次の段階として楽天モバイルが新たに打ち出したのは、無料サポータープログラムの2次募集だ。今回は、当初募集の4倍となる2万人の会員を募り、募集初日の1/23に定員に達したことが発表された。

 本格サービス開始まで2か月を残すところで、また新たに会員を募るのはなぜか。そこには、ネットワーク整備という最大の懸念を解消しつつある中、最後にその品質を確認したいという狙いがある。

 そもそも楽天モバイルでは、ネットワーク仮想化を全面的に採用した世界初のネットワークを構築している。会員の大幅増がもたらす大きな負荷によって、このネットワークに問題が発生しないことを確認したいという意図がある。実は同社は、昨年12月10日に、大規模な障害の発生で総務省から指導を受けている。それだけに、より慎重に動作確認を行いたい。

 2次募集に伴い、楽天モバイルでは新たに2つの施策の提供も開始した。1つは、通話やSMSなどを統合したコミュニケーションアプリ「楽天Link」の提供だ。国内携帯大手3社が提供する「+メッセージ」と同様に、次世代版SMSともいうべきRCS技術を用いている。同社によるコミュニケーションサービスの中核として位置付けられるものだ。

 もう1つは、楽天モバイルによるオリジナルのスマートフォン「Rakuten Mini」。3.6インチディスプレイを採用した非常に小型の機種で、SIMスロットの代わりに組み込み型の「eSIM」を採用しているのが大きな特徴だ。

 この2つに関しては、昨年10月のサービス開始時に製品発表だけは行われていた。2次募集に合わせての提供開始については、ネットワークだけではなくサービスやeSIMなどの動作確認も行いたいという思惑が垣間見られる。

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