NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

サイトメンテナンスのお知らせ(2020年10月28日(水)予定)
企業・自治体に大人気「ローカル5G」の期待と不安
2020.01.28

ケータイ業界の最新動向に迫る第75回

企業・自治体に大人気「ローカル5G」の期待と不安

著者 佐野 正弘

 携帯電話会社が整備する5Gネットワークとは異なり、場所を限定した独自の5Gネットワークを、さまざまな企業や自治体が構築できる「ローカル5G」への注目が、急速に高まっている。

 なぜローカル5Gが必要とされているのか、そしてローカル5Gの導入によってどのようなメリットが生まれるのだろうか。

ローカル5Gはエリア限定で小回りが利く

 2020年、ついに日本でも5Gの商用サービスが始まることとなる。NTTドコモは2020年春、KDDIとソフトバンクは2020年3月、新規参入の楽天モバイルは2020年6月に、それぞれ5Gの商用サービス開始を予定している。各社ともに5Gの高いネットワーク性能を生かした先進的なサービスを展開してくるものと考えられる。

 だがここ最近、もう1つの5Gネットワークである「ローカル5G」が、大きな注目を集めるようになってきた。ローカル5Gとは、要するに場所を限定して展開する5Gネットワークのことだ。高速大容量通信、低遅延、多数同時接続といった5Gの特徴を限られた場所で利用したいというニーズに応えるために提供されるものである。

 なぜローカル5Gが必要とされているのかというと、携帯電話会社の動向に左右されることなく5Gを活用したいというニーズが存在するからだ。確かに携帯電話会社の5Gネットワークは、いずれ全国をくまなくカバーすることになるだろう。しかし、各社が総務省に届け出た計画を見る限り、全国に普及するには5年程度の時間がかかる。その間、特に地方などでは5Gの利活用ができないこととなる。

 また携帯電話会社のネットワークは非常に多くの人が利用することから、ユーザーの利用状況によってネットワークの品質が大きく左右されることもある。平常時は問題ないだろうが、例えば災害時や、国民的イベントが実施された場合などは、多くの人が一斉にネットワークを利用する。そのため、通信速度が低下するなど、何らかの影響を受ける可能性があるわけだ。

 しかしながらローカル5Gであれば、携帯電話会社によるネットワークとは異なり、独自の5Gネットワークを構築して運用でき、携帯電話会社の都合に左右されることがない。しかも完全に外部のネットワーク環境から切り離すことも可能なので、セキュリティ面での不安が少ないというのも大きなメリットになるだろう。

関連キーワード

SHARE

関連記事