ベストセラーを読んだときも同じです。「こんなところが役に立つから、読んだほうがいいよ」と、読むべき理由を一言添えて薦めます。
一例として、私が本当に落ち込んでいたときに読んで救われた本があります。『人間は自分が考えているような人間になる』(アール・ナイチンゲール著/きこ書房)です。
「すごく勇気が出る本なので、気持ちが塞いでいるときは読んだほうがいい」
こんな言葉とともに紹介します。この一言がないと、相手は読む気になりません。相手が「これは使える」と思える形でアウトプットをすることが、マネジャーには求められます。
そして、人前で話す際に気をつけるべきなのが、聞いている人が元気になる終わり方をすることです。これだけで、印象は大きく変わります。
「明日から早速、これをやってみましょう!」
参加者が次の行動を起こすために、メッセージを込めて終える。そうすると、相手がポジティブになり、「役に立った」と思ってもらいやすくなるのです。