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スピーチは「自分を良く見せる」のをやめればうまくいく
2020.03.17

マネージャーの極意第11回

スピーチは「自分を良く見せる」のをやめればうまくいく

著者 八木 昌実

  マネジャーにとって、春は人前で話す機会が増える季節です。「新入社員の前で何を話すべきか」「チームを鼓舞するメッセージは何か」など、来るべき日に向けて思考を巡らせている人も多いことでしょう。

 一方で、人前に立つことに苦手意識を持っているマネジャーは少なくありません。プルデンシャル生命保険で支社長などを歴任してきた八木昌実氏も、スピーチが苦手な時期があったといいます。

 どうすれば、緊張せずに人前で話せるのか。相手をやる気にさせる伝え方のコツは何か。人前で話すことへの苦手意識を取り除く方法を、八木氏が語ります。

「相手の役に立つ話をしよう」と思えば緊張しない

 スピーチが苦手なマネジャーは意外に多いものです。かつての私もその一人でした。

 ジブラルタ生命に移って初めて、壇上で話をしたときのことです。そこには、知らない人の顔ばかりが並んでいました。

「最初のスピーチで、みんなをあっと驚かせよう」

 意気揚々と登壇しましたが、そこで大変なことが起きました。スポットライトが当たった瞬間、頭の中にあったはずの原稿が、どこかに消えてしまったのです。いい印象を持ってもらおうと必死になるあまり、話す内容が二の次になっていたことが原因でした。

 それからは、人のスピーチを聞いては、うまく話す方法を研究しました。そして気づいたのが、「聞き手の役に立つ話をすることだけ考える」という、シンプルなルールでした。

 そもそも、なぜスピーチの依頼が来るのでしょうか。立場がそうさせることもありますが、それ以上に「その人の中に貴重なコンテンツがあり、披露してほしいと望まれているから」です。

 求められているのは、自分のために話すことでも、自分を良く見せるために話すことでもありません。聞き手に何かを得てもらうために依頼されているのです。

「失敗したら自分が恥をかく」
「いい話ができなかったらみっともない」

 そんな思いが先に来ると、人前で話すのが嫌になったり、むしろ失敗したりします。自分はどう見られてもいいのです。矢印が自分ではなく聴衆に向くと、人前で話すことが怖くなくなります。

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