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「With/Afterコロナ」で企業のクラウド利用は加速するか
2020.07.22

エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第7回

「With/Afterコロナ」で企業のクラウド利用は加速するか

著者 林 雅之

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、企業はテレワーク制度の導入やリモートアクセス、コミュニケーションツールなど環境の整備を急いできました。緊急事態宣言後も、テレワークを中心に業務を進める企業が増えています。

 With/Afterコロナの「ニューノーマル(新たな日常)」を迎え、企業が持続的な企業活動を進めていく上で、IT投資は重要な鍵の一つと考えられます。新型コロナウイルス感染症の影響で、企業のIT投資は伸びていくのか、企業はどのような対応が求められているのか、いくつかの調査資料のデータを交えながら解説します。

コロナがクラウドを後押し、2021年以降の市場拡大を促進

 調査会社のIDC Japanは2020年5月18日、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症の影響および見通しを考慮し、「国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場予測」を発表しました。

 国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場は、クラウド向け、ビジネスアナリティクス(BA)向け、エンタープライズモビリティ向け、ソーシャルビジネス向けの4分野で構成されます。

 この予測によると、2020年は新型コロナウイルス感染症による影響を受け、いずれの分野においても前年比成長率が低下する一方で、市場全体としては2桁の成長率を維持するとしています。2021年以降も、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関わる需要に牽引され、高成長を継続していくことが予測されています。

 4分野の中では、国内クラウド向けITサービス市場の収益と成長率が最も高く、2019年の時点でも、支出額が前年比34.3%増の9,392億円となっています。IDCでは、新型コロナウイルス感染症の影響による企業のビジネスモデルや従業員の働き方の変化が、2021年以降のクラウド向けITサービス市場拡大の促進要因となるとし、2024年には4兆円近くに達すると予測しています。

 ガートナー ジャパンが2020年5月14日に発表した「日本におけるクラウドコンピューティングに関する最新の調査結果」においても、昨今の新型コロナウイルス感染症への対応や、さらに将来を見越した「ニューノーマル」などの議論によって、このギア・チェンジが加速する可能性が高まっている、と予測しています。

 海外の先進国と比べるとクラウドの導入が遅れていると指摘される日本ですが、この「ニューノーマル」の流れにより、クラウドの導入が加速し、さらには、DX推進などのビジネスの加速も期待されています。

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