DXの潮流、CDOの挑戦
2020.12.02
エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第10回
エバンジェリストが回答!DXを阻むサイロ化をどう解決すればいいのか
著者 Bizコンパス編集部
データを全社で活用するには「データのロケーション最適化」が必要
では、データを社内で横断的に活用するために、システムをどう整理していけばよいのでしょうか?
「ポイントのひとつは、『データのロケーション最適化』です。企業が蓄積しているデータには、さまざまな種類があります。たとえば、自社の競争力の源泉となっているデータやコンプライアンスの観点において重要なデータ、IoT機器などから連続的に出力されるデータ、あるいは長期保存が求められるデータなどです。
データのロケーション最適化とは、それらのデータを特性や用途で仕分けして、それぞれに応じた接続方法や保管基盤、保管場所、データ保護の仕組みなどを組み合わせて、最適な場所にデータを配置していくという考え方です。

データの特性に合わせたICTインフラの選択
こうしたデータロケーションの最適化は、マルチクラウドを採用する企業が増加していることで昨今注目を集めています。そのため、多様なデータの管理をAIで強化されたソフトウエアやサービスによって自動化、効率化するサービスも市場に登場してます。これらはシステムを運用するIT人材不足の解決策ともなります」(林氏)