Bizコンパス

「決められた場所で仕事する時代は終わった」Phone Appliの働き方改革
2019.12.04

失敗する働き方改革、成功する働き方改革第7回

「決められた場所で仕事する時代は終わった」Phone Appliの働き方改革

著者 Bizコンパス編集部

最も社員の満足度が高い施策は、もともと反対されていた

 こうした働き方改革を進めると同時に、同社は「V2MOM」と呼ばれる人事考課の仕組みを採り入れています。

 V2MOMは、達成すべきこと(Vision)、価値基準(Value)、実現方法(Methods)、課題や問題点(Obstacles)、そして評価基準(Measures)を明確化したもので、Phone Appliでは半年に1回、全社員が作成しています。

「V2MOMの内容は全社員に公開されています。誰かと一緒にプロジェクトをする場合は、その人のビジョンやバリューを把握してから、一緒に働くことができます。評価基準であるMeasuresをオープンにすることで、自然とお互いへの思いやりが生まれ、不公平感の解消につながることもメリットだと考えています」(石原氏)

 人事における取り組みの中で、特に「うまくはまっている」(石原氏)というのが、「Weekly 1 on 1」です。これは上司と部下が1週間に1回、30分間の面談を必ず行うという施策です。

「上司と部下の信頼関係を築くための場です。部下はどういうことに成長実感を持つのか、将来やりたいことは何か、そのための道筋をどうするのか、といったことを上司と部下がお互いに話し合います。最初は“忙しいからできない”と社内から反対されましたが、押し通しました。その結果、最も社員の満足度が高い施策になりました。

 この取り組みでは上司と部下の発話時間を計測しており、上司ばかりが一方的に話す面談にならないよう、80%以上部下が発言することをルールとしています。会話バランスも可視化されるため、それが上司の気づきになり、回を重ねるごとに1 on 1はブラッシュアップされていきます」(石原氏)

SHARE

関連記事

電話とメールのみに頼っていては、“働き方改革”は成し遂げられない

2019.07.19

働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第11回

電話とメールのみに頼っていては、“働き方改革”は成し遂げられない

「議事録作成」はどうすれば効率化できるのか?

2020.06.26

働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第28回

「議事録作成」はどうすれば効率化できるのか?

テレワークの成否を分ける鍵は「経営者・管理職」が握っている

2020.06.10

テレワーク導入の“壁”を解決第9回

テレワークの成否を分ける鍵は「経営者・管理職」が握っている

なぜNTT Comは早期に全従業員の在宅勤務を実現できたのか

2020.06.05

テレワーク導入の“壁”を解決第8回

なぜNTT Comは早期に全従業員の在宅勤務を実現できたのか

世界的IT企業が集う街・シアトルの在宅勤務とは

2020.06.03

テレワーク導入の“壁”を解決第7回

世界的IT企業が集う街・シアトルの在宅勤務とは