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「決められた場所で仕事する時代は終わった」Phone Appliの働き方改革
2019.12.04

失敗する働き方改革、成功する働き方改革第7回

「決められた場所で仕事する時代は終わった」Phone Appliの働き方改革

著者 Bizコンパス編集部

キャンプ用品だらけのオフィスが離職率を下げる

 同社の働き方改革の取り組みの1つが、「CaMP」と名付けられたオフィスです。Phone Appliではオフィスを「協創(Collaboration)や対面(Meet)する場所(Place)」と定義しており、CaMPは「Collaboration and Meeting Place」の頭文字から取られています。

 オフィスのテーマは「自然と、自由に、コミュニケーション」。実際にオフィス空間には多くの植物があり、鳥の鳴き声などの自然の音が耳に入ってきます。椅子やテーブルなどの什器は、人気アウトドアブランドであるスノーピークのキャンプ用品が活用されています。

「気持ちがよい環境を作りたいと考えたときに浮かんだのが“自然”でした。自然が嫌いという人はほとんどいないでしょう。スノーピークのキャンプギアも、オフィス家具と比べると大分リーズナブルなんです」(石原氏)

 オフィスはフリーアドレスで、特徴的なスペースがいくつか用意されています。具体的には、ファミリーレストラン風の2~4人席の「ファミレス」、キャンプ仕様の椅子と机が並ぶ「パーク」、キャンピングテント内でディスカッションが行える「テント」、そして週1回の上司と部下との30分の面談「Weekly 1 on 1」を行う「1 on 1ブース」などのスペースがあります。集中したいときや、誰かに相談したいときなど、社員がその時々の状況に応じて、最も働きやすい場所を選んで仕事ができるようになっています。

 同社は、オフィス環境を改善したことによって採用や離職率の面でも大きな効果が得られたといいます。

「内定の承諾率や離職率は、CaMPの導入前に比べて大きく改善されました。オフィスの環境を変えるにはそれなりの投資が必要ですが、当社は採用力が上がったことで結果的にペイできています。たとえ良い会社だとしても、オフィスが灰色では逃げられてしまう時代なんです」(石原氏)

 Phone Appliでは在宅勤務も可能です。単に自宅で作業ができるというだけでなく、遠隔コミュニケーションにも力を注いでいます。

「会議室のビデオ会議システムは、話している人をシステムが認識して自動的に大きく映すようになっています。これによって、自宅のパソコンやスマートフォンでも、会議に参加しているような“没入感”が得られます。会議室の机も、全員の顔がかぶらずに映るよう、台形のものを使っています。

 働き方改革で在宅勤務に取り組む企業は少なくありませんが、オフィスの外で働いている人とどうやってコミュニケーションするかまでは、おそらく多くの企業がケアできていないのではないかと思います」(石原氏)

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