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「オフィス移転」は、働き方改革を進める大チャンス
2020.03.24

失敗する働き方改革、成功する働き方改革第11回

「オフィス移転」は、働き方改革を進める大チャンス

著者 河野 ゆみこ

 社員が増えてオフィスが手狭になった、毎月の賃料の負担を下げたい、利便性が高いエリアで新事業を展開したい……。「オフィス」に対して、多くの企業が、何かしらの不満を抱えていることでしょう。

 もちろん、オフィスは頻繁に移転できるものではありません。なので、いざ新オフィスに移転すると決断した場合は、後悔しないよう、新しいオフィスにさまざまなアイデアを盛り込むべきです。特に「働き方改革」に関しては、オフィス移転時に対策を取ることで、高い成果を出すことも可能です。

 今回は、オフィスの移転、または増床を機に、働き方改革を推進する方法を紹介します。

「整然としたオフィス」は、実は成果が出ない?

 オフィスを移転することは、従来のオフィスにおける机やストレージ(収納具)の配置を一新できるということになります。つまり、従来はうまくいかなかったやり方を、ガラッと変えることが可能になります。

 たとえば、デスクからミーティングルームまでの移動に時間がかかっていれば、移転に合わせてオフィス内の動線がコンパクトになるようなレイアウトにしたり、ストレージの資料が探しにくい場合は、収納の仕方を根本から変える、ということも可能になります。こうした対策を取ることで、社員がより効率的に業務を行えるようになり、その結果、生産性も上がってきます。

 移転を機に、社員のストレスを軽減させることも可能になります。

 理想的なオフィスというと、デスクがキレイに並び、邪魔にならないよう壁にストレージを配置し、白やグレーといった無彩色の内装で統一する、といったシンプルで整然とした姿を思い浮かべる人もいるでしょう。しかし、このような無機質に整えられた空間は、逆に従業員に心理的なストレスを与えてしまう恐れがあります。一見するとまとまっているようでも、意外とモチベーションが上がりにくいものです。

 ストレスがかからないオフィスにするためには、楕円形やビーンズ(豆のように曲がった)形のデスクを採用したり、白ではなく暖色系のやわらかい色使いにするなど、“遊び”も必要になります。そうした遊びが、従業員の心に余裕を生みます。

 従業員がリラックスするためには、働くためのスペース以外にも、休憩コーナーを設けるというのも良いでしょう。従業員がリラックスできるようになれば、ストレスを感じにくくなり、成果も出やすくなります。

 このほかにも、プロジェクトのチームメンバーでブレストしやすいカフェスタイルのスペースや、逆に誰とも会話できないよう仕切りを設けた集中作業用のデスクなど、業務によって使い分けられるスペースがあれば、従業員は仕事内容に適した環境で働けるようになり、より成果につながりやすくなるでしょう。

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