オフィス移転を機に、「フリーアドレス」化を考えている企業も多いかもしれません。
フリーアドレスは社員各自が固定したデスクを持たず、自由に好きなデスクで仕事ができる働き方です。異なる部署の社員の交流が促されるため、視点や考え方の固定化を防ぎ、社員のクリエイティビティを高める可能性が大きいシステムです。社内のコミュニケーションが活発化し、新しいアイデアやコミュニティが生まれるかもしれません。
フリーアドレスでは、「自席」という概念がなくなるため、オフィス移転は絶好の導入チャンスとなります。ただし、導入前の準備を怠ると、あまり効果的ではなくなるかもしれません。
その準備の1つが、情報インフラの充実です。たとえば、移転の際にオフィス内の通信をWi-Fi化したり、従業員が社内のどのにいるのかすぐ把握できるIoTシステムを導入しておけば、LANケーブルのない場所でもネットが使用でき、同僚の位置情報もすぐ把握できます。これらがない場合、わざわざ有線LANの空きを確認したり、同僚がフリーアドレスのどこにいるのかを探し回ることになってしまいます。