しかし最近は、Suicaに記録されているデータを利用することで、アナログな交通費申請を省き、自動で精算するというサービスも登場しています。
たとえば、スマートフォンに専用のアプリをインストールして使用する「モバイルSuica」専用のサービスでは、法人用クレジットカードとモバイルSuicaを組み合わせることで、従業員の交通費精算業務の負担を軽減します。
従業員は、コーポレートカードと連携したモバイルSuicaを使って、電車に乗るだけ。乗車記録はSuicaのサーバーに記録されるため、従業員側が申請作業をする必要はありません。残高が減った場合、自動的に残額がコーポレートカードからチャージされます。
その後、上長が専用サイトから使用履歴を確認し、問題がないことを確認した後、カード会社が月に一度、交通費を自動で引き落とします。つまり、従業員は一切請求処理をすることがありません。モバイルSuicaをカードリーダーに読み取らせるといった作業も不要です。
稼働削減に加えて、コスト削減効果も期待できます。従来のように、交通費を各従業員の口座に入金する必要がないため、振込手数料も発生しません。