NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

サイトメンテナンスのお知らせ(2020年10月28日(水)予定)
DevOpsとITILは両立できるか?
2020.04.02

新しいITサービスの品質改善の指針が登場第5回

DevOpsとITILは両立できるか?

著者 吉田 俊雄

ITILとDevOpsは「レイヤー」が違う

 DevOpsとITILの関係性を理解するためには、その誕生した経緯に遡って考えてみるのが良いかと思います。

 DevOpsは2009年頃から開発・運用現場を中心に普及してきた「価値あるITサービスを提供するために開発・運用がどうスムーズに連携するか」というIT主導型の方法論であり、現場で活用可能な様々な手法や知識の集合体です。

 一方のITIL(特に従来のITIL[V3])は、2007年に公開された「ITサービスをいかに活用してビジネスに価値をもたらすか」のあるべき姿(=ベストプラクティス)をまとめて整理したものです。

 つまり、両者は同じ領域を扱っていますが、DevOpsは技術の現場視点で如何にITの価値を高めるかというアプローチであるのに対して、ITILはビジネス視点からITをどう活用することで価値を提供するかのアプローチであり、視点が異なっております。少し言い過ぎかもしれませんが「レイヤーが違う」というとわかりやすいかと思います。

 そのため、ウォータフォールかアジャイルかという観点は、あまり関係ありません。

 加えて、ITIL(V3)はITサービス管理に必要なプロセスを整理したリファレンス(参照物)であり、かつITのこともビジネスのことも含んだ包括的なアプローチです。それに対して、DevOpsは開発・運用の現場から生まれた様々な手法の総称であって、ひとつのまとまったリファレンスは存在しないという違いもあります。

 したがって、ビジネス要件をITに落とし込む時や、サービス全体の抜けや漏れがないかをチェックするためには、ITIL(V3)を参照し、そして具体的な開発・運用の手法や技法についてはDevOpsを参照することになります。

 筆者はこれらのことから、DevOpsもITIL(V3)も、両立して活用できるアプローチであると考えております。

関連キーワード

SHARE

関連記事

6割超の企業がマルチクラウド。どのように管理すべきなのか

2020.08.21

DXを加速させるITシステムの運用改革第30回

6割超の企業がマルチクラウド。どのように管理すべきなのか

サービスナウのCEOが語る「ワークフロー革命」

2020.06.18

IT&ビジネス最新ニュース第25回

サービスナウのCEOが語る「ワークフロー革命」

ServiceNow教育プログラムは「自社でITSMスペシャリストを育てられる」

2020.05.29

DXを加速させるITシステムの運用改革第28回

ServiceNow教育プログラムは「自社でITSMスペシャリストを育てられる」

「ServiceNow」を使いたかったけどインターネット接続が不安という企業に朗報

2020.05.20

DXを加速させるITシステムの運用改革第26回

「ServiceNow」を使いたかったけどインターネット接続が不安という企業に朗報

AWS導入を成功させるには、3つのフェーズの攻略がカギ

2020.04.03

DXを加速させるITシステムの運用改革第20回

AWS導入を成功させるには、3つのフェーズの攻略がカギ

バラバラなITシステムは、ServiceNowのCMDBで効率的に管理できる

2020.03.26

DXを加速させるITシステムの運用改革第19回

バラバラなITシステムは、ServiceNowのCMDBで効率的に管理できる

「サイバー攻撃から24時間体制で守る運用」をアウトソース!?その効果とは

2020.03.11

セキュリティ対策に求められる新たな視点第14回

「サイバー攻撃から24時間体制で守る運用」をアウトソース!?その効果とは