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DevOpsとITILは両立できるか?
2020.04.02

新しいITサービスの品質改善の指針が登場第5回

DevOpsとITILは両立できるか?

著者 吉田 俊雄

ITILとDevOpsは「レイヤー」が違う

 DevOpsとITILの関係性を理解するためには、その誕生した経緯に遡って考えてみるのが良いかと思います。

 DevOpsは2009年頃から開発・運用現場を中心に普及してきた「価値あるITサービスを提供するために開発・運用がどうスムーズに連携するか」というIT主導型の方法論であり、現場で活用可能な様々な手法や知識の集合体です。

 一方のITIL(特に従来のITIL[V3])は、2007年に公開された「ITサービスをいかに活用してビジネスに価値をもたらすか」のあるべき姿(=ベストプラクティス)をまとめて整理したものです。

 つまり、両者は同じ領域を扱っていますが、DevOpsは技術の現場視点で如何にITの価値を高めるかというアプローチであるのに対して、ITILはビジネス視点からITをどう活用することで価値を提供するかのアプローチであり、視点が異なっております。少し言い過ぎかもしれませんが「レイヤーが違う」というとわかりやすいかと思います。

 そのため、ウォータフォールかアジャイルかという観点は、あまり関係ありません。

 加えて、ITIL(V3)はITサービス管理に必要なプロセスを整理したリファレンス(参照物)であり、かつITのこともビジネスのことも含んだ包括的なアプローチです。それに対して、DevOpsは開発・運用の現場から生まれた様々な手法の総称であって、ひとつのまとまったリファレンスは存在しないという違いもあります。

 したがって、ビジネス要件をITに落とし込む時や、サービス全体の抜けや漏れがないかをチェックするためには、ITIL(V3)を参照し、そして具体的な開発・運用の手法や技法についてはDevOpsを参照することになります。

 筆者はこれらのことから、DevOpsもITIL(V3)も、両立して活用できるアプローチであると考えております。

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