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DevOpsとITILは両立できるか?
2020.04.02

新しいITサービスの品質改善の指針が登場第5回

DevOpsとITILは両立できるか?

著者 吉田 俊雄

 このところ、開発や運用の現場では、「ITIL」と「DevOps(デブオプス)」という2つの考え方が注目を集めています。

 ITILとは、ITサービスマネジメントのベストプラクティス(最も効率のよい技法)を集めたフレームワークのこと。一方のDevOpsとは、開発者と運用者が、ツールを使って密接に連携し、柔軟かつスピーディーにシステムを開発することを指します。

 いずれも、効率よく開発・運用を進めるための考え方ですが、この両者にはどのような違いがあるのでしょうか? たとえば、両方の“良いとこ取り”といったこともできるのでしょうか?

 今回の記事では、過去の連載でも取り上げたITILの振り返りも含めて、DevOpsとITILの関係について説明したいと思います。

※文中ではこれまでのバージョンのITILとITIL4を区別するため、これまでのバージョンをITIL(V3)と記述しております、ITILとだけ書かれているものは、バージョンの区別なくITIL全般のことを指しています。

そもそもDevOps・ITILにはどんな違いがあるのか?

 DevOpsは、開発と運用の境目をあいまいにして、両者が連携して協力する開発手法です。そのため、ITサービス全般の管理のベストプラクティスであるITIL(V3)とは相反するものであり、対立する、という意見を持っている人も見られます。

 そうした“DevOpsとITILは相容れない派”の意見を総合してみると、だいたい以下のような感じになります。

 “ITIL(V3)は、ITサービスの開発運用全般を網羅しているが、プロセス品質向上を目的としたウォータフォール型のアプローチである。それに対して、DevOpsはアジャイルから発展したスピード重視の手法である。”

 つまり、ウォータフォール型のシステムの開発・運用はITIL(V3)、アジャイル型のシステムの開発・運用はDevOpsが向いている。よって、両者は両立することはできない、相反する概念だ、ということかと思います。

 しかし一方で、ITIL4の登場によって、両者の違いがなくなってきた、という声も聞かれます。具体的には「ITILがDevOpsに追従してきた」という話を聞くことも多々あります。

 一体、どれが正解なのでしょうか?

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