卓越した結果を生み出すためには、良い習慣を身につける必要があります。前回は、卓越した結果を生み出す人に見られる「7つの習慣」のうち3つを紹介しましたが、今回は後編として、残りの4つを紹介します。
習慣4.湧き上がるマグマのようなモチベーションに突き動かされている
卓越した結果を出し続ける人たちは、汲めど尽きぬマグマのような激しいモチベーションに常に突き動かされています。
トヨタ自動車創業者の孫である現社長の豊田章男氏は、創業家一族の一員として、世界に冠たる大企業のさらなる成長に向けて改革を進めています。
かつて豊田社長にインタビューした作家の村上龍氏は「巨大企業を背負う重圧」について話を聞きたいと考えていました。しかし、社長の口から発せられるのは「もっといい車をつくろう!」という情熱に駆られた言葉ばかり。子供の頃からタクシー運転手に憧れ、今もレーシングカーに乗るのが趣味という生粋の車好きです。「重圧の話など、いつの間にか、どこかに消えうせてしまっていた」と村上氏は述懐しています。
「もっといい車を作ろう!」という車好きの熱いマグマが、トヨタ自動車を常に挑戦へと導く原動力になっています。イチロー、羽生善治氏、あるいは村上春樹氏なども、強烈なマグマに突き動かされながら、長きにわたって結果を出し続けています。
私が数多くのコーチングを経る中で確信したのは、こうした情熱のマグマは、なにも特別な人だけが持ち合わせているものではないということ。誰もが内に秘めています。ただ、それを眠ったまま終わらせるか、それとも激しいモチベーションへと転化することができるか、それだけの違いです。