「やるべきことを時間内に納めたい」という考え方は、単純に効率を考える時間術です。例えば、10やるべきことがあるのに、1日は8時間しかないとします。突発の仕事も入ってくる中で、どうやって時間内に終わらせるかを考えます。
解決法をしては、「無駄をなくす」「集中する」「集中するために環境を整える」「方法の改善」「短時間の突発仕事はすぐ取り掛かる」などです。これらはすでにお馴染みの時間術で、大体1日や1週間の視野で考えるものです。これまでにもたくさんのノウハウが紹介されています。
この次元では、以下のような問いを繰り返すことが求められます。
「まとめて処理することで効率化できることは?」
「省略可能な無駄な時間はあるか?」
「さらに省略できることはあるか?」
「他に任せられるところはあるか?」
「突発の仕事は、どのように対処すべきか?」
「計画を立てるにあたって習慣化すべきことは何か?」
「どのタイミングで取り掛かれば、最も効率が良いか?」
ただし、「成果を上げる」ことを主軸に考える効率論には、限界があります。より高みを目指すのであれば、「そもそも、この仕事はやるべきことなのだろうか?」「成果を出すために効果的なことは何だろうか?」といったような、「成果」そのものを主軸に考える発想が必要です。
目指す成果を挙げるためには、こなす仕事(やるべきこと)と創造する仕事(成果を挙げる方法を考える仕事)に分けて考えることが必要です。今の方法そのものを疑い、クリエイティブに仕事の仕方を見直します。
時間の視野は、1年~3年の枠で考えます。成果を挙げるために取り入れるべきことを定めるのです。
急ぐ必要はありませんし、毎日取り組むべき作業ではありませんが、3ヶ月から半年に一度はこうした見直しを施さなければ、こなすべき仕事をただただ繰り返す日々に陥ってしまいます。
この次元では、以下のような問いを繰り返すことが求められます。
「2倍の成果を目指すための戦略とは?」
「半分の時間で、同じ成果を挙げるためにはどうすべきか?」
「3年後の成果を見据えると今取るべき戦略は何か?」
「成績トップのAさんが、最も力を注いでいる仕事とは?」