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マラソン「厚底シューズ」から見る“ゲームチェンジャー”になる方法
2020.02.27

小山宣宏の「勝利の裏にあるもの」第42回

マラソン「厚底シューズ」から見る“ゲームチェンジャー”になる方法

著者 小山宣宏

ゲームチェンジャーが既存ビジネスの壁を乗り越えるためには

 マラソンの一連の大会において、新記録が連発されたのは、厚底シューズの効果があったことに間違いはないと思われる。しかしながら、冬は薄暗く寒い早朝、夏はうだるような暑さの中、走り続けてきた選手たちの努力があったことも忘れてはならない。そうした背景を鑑みて、世界陸連も今回は寛大な措置をとったのだと私は見ている。

 ビジネスの現場においても、既存のやり方を大きく覆すイノベーティブなビジネスモデルに対しては、すかさず賛否の声が渦巻く。だが、賛成するにしろ反対するにしろ「そのモデルが生み出されたのは、どういう理由からなのか」を知っておく必要がある。

 マラソンランナーは誰しも好タイムを出したいと思うものであり、企業はそれをサポートする製品を作るのは当然である。もちろん、本人が努力をしなくても好タイムが出てしまう、まるでドーピングのようなシューズであれば、規制されても仕方がない。だが、そうでないなら、企業は自社の製品に自信を持つべきだ。

 ゲームチェンジャーは、とかく従来のビジネスのルールという壁にぶち当たるものである。だが、利用する当事者にとって有意義なものであるならば、ルールを設定する立場にある者も、その声を決して無視しないだろう。たとえ壁があったとしても、声の力が後押しし、やがて壁が崩れる日も来るはずだ。

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