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【大盛況】新規事業に挑むカルチャーをどう育むか
2021.05.13

IT&ビジネスコラム第5回

【大盛況】新規事業に挑むカルチャーをどう育むか

著者 NewsPicks BrandDesign

大きな転機になった命名

──DigiComが一大フェスというのは驚きました。どのような道のりで今のような形になったのでしょうか?

斉藤 DigiComは2016年7月から始まりましたが、たしかに最初から社長にお声がけをしたんです。

2016年4月より社内コンテストDigiCom(デジコン)の事務局を担当。第1回のコンテスト立ち上げから企画運営に携わる。2020年は新規事業創出支援プログラム(BI Challenge)と連携し、新規事業創出コンテストとしてDigiComをリニューアル。72チーム/338名がエントリーし、3日間にわたる予選会と、勝ち上がったチームの取り組みを紹介する社内イベントDemodayをオンラインで開催した。

 最初は人が集まらないかと思いましたが、最初から40チーム182人も集まってくださって本当に驚きました。しかも、若手の方から中堅の方、部長クラスの方も参加してくれたんです。

 コンテストの発表日には、当時の社長で今は相談役の庄司(哲也)にお願いしたところ、コンテスト終了後の表彰式で40チーム全部を表彰してくれたです。

 コンテストのことを社内に報告しましたら、すごく評判を呼んで、同じ年度に2回目を開催しました。その頃からDigiComの良さはあった気がします。

角 最初から庄司さんが来ていたんですね。庄司さんも純粋にうれしかったと思いますよ。

斉藤 ひとつお話ししたかったエピソードがありまして。2018年度にコンテストの名称をちゃんとつけようとなった時に、私たちは最初、コンテストの名前を「DigiCon」にしようと考えていたんです。それが稲葉(現在のイノベーションセンター長)のアイデアでNTT Comの名前とかけて「DigiCom」になりました。

 そこで「DigiCom」という名前を社長の庄司にお伝えしたところ、「Mの端をスクラムみたいに人の形にすれば良いんじゃない?」とのアドバイスとともに、紙を取り出して、これを書いてくれたんです。

庄司氏直筆のメモからDigiComのロゴが完成した

 NTTコミュニケーションズにはラグビーチームがあるので、スクラムと言われるとピンと来るんですね。みなで肩を組み、協力しあって前に進んでいくイメージです。

 社長の大きな期待がわかって、ますます頑張らないといけないと思いました。ここからDigiComがコンテストとしても、イベントとしてもうまく成立するようになりました。大きく流れが変わったポイントでしたね。

社員のパッションに火をつけるには

──斉藤さんは事務局として、どのように運営に臨まれているのでしょう?

斉藤 コンテスト開催を社内に告知してからDemodayまでの期間は、本当に毎日一瞬たりとも気が抜けない状態で過ごしています。DigiComの期間中は出場者のみなさんと一緒にDigiComというコンテストを作っていく意識です。

 というのも、やっぱり多くの方が業務時間を割いて参加してくれるので、絶対に失敗できませんし、みなさんにはエントリーしてからイベントまでの間にいろいろな経験をしていただきたいと思っていますので。

角 斉藤さんは出場者に対する想いがすごく深いんです。謂わば「DigiComの母」ですよ。650人の参加者全員の名前だけでなく、部署も前回のエントリーのことも覚えている。

──それはすごいですね。

角 もはや愛と言える。斉藤さんが愛をすごく注がれているからこそ、DigiComが大きく育っていったんだと思います。

──斉藤さんは出場者のみなさんのやる気をモチベートするために、どういうことに心を砕かれていますか?

斉藤 やっぱり「ユーザー視点に立つ」ということだと思います。出場者の状況を把握して一つひとつ対応していくことですね。

 その上で、みなさんからいつでも相談や要望を言ってもらえるような事務局でありたい。そんな信頼関係を作っていけるように気をつけています。

角 DigiComには部課長クラスの方たちも参加されていますが、本当に嬉々として取り組まれている。DigiComが彼らのパッションに火をつけているんです。

 NTTコミュニケーションズという会社は、インターネットの黎明期から新規事業をたくさん作り出してきました。当時、その最前線にいた方たちが今、部長などになられていて、本業ではマネージメントなどをされているのですが、でもやっぱり新しいことをやりたいと思っている。そこに火をつけているんですね。

 これがNTTコミュニケーションズという会社のオリジナルなところでもあるし、DigiComという取り組みとものすごくマッチしているということだと思っています。

 経営トップのコミットがあって、斉藤さんのように愛を注いで運営にあたる人もいる。このカルチャーは他の会社で真似をしようとしても、簡単には成功しないんじゃないかなという気がします。

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