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【大盛況】新規事業に挑むカルチャーをどう育むか
2021.05.13

IT&ビジネスコラム第5回

【大盛況】新規事業に挑むカルチャーをどう育むか

著者 NewsPicks BrandDesign

現場がやる気になる経営層のコミットの仕方

──たしかに経営トップがそこまでコミットしてくれたら、社内の雰囲気も変わりそうですね。

 まず、社員に「新規事業の創出をやっていいんだ」ということを認識させるのが大事なんです。その後、成功事例が出れば、みなが大企業にある「イナーシャ」を振り切って、「あんな風になりたい」と願うようになる。その願いを生み出すための仕組みを作らなければいけないんですよね。

──角さんが2018年から参加されているNTTコミュニケーションズの新規事業創出コンテスト、DigiComはいかがでしょうか?

角 DigiComがまさに経営層のコミットの仕方が素晴らしい現場でした。

NTTコミュニケーションズが、2016年にDX推進とイノベーション創出を目的にスタートしたコンテスト。2019年には99チーム624名が参加。2020年からは新規事業創出に大きく舵を切って実施された

 DigiComはNTTコミュニケーションズあげての一大フェスなんです。参加チームがすごく多くて、決勝戦のDemodayだけでも丸一日かかる。そこに社長以下、幹部の方が全員来ている。

 NTTコミュニケーションズ規模の社長なんて激務の中から1時間捻出するだけでも大変なはずなのに、昼から夜まで一緒にいるんです。そうすると本部長とか部長クラスの人たちも全員行かなくちゃならない空気になる。

 結果、DigiComには経営幹部が居並ぶことになるので、自分の部下がその決勝に残ることが、とんでもない誉れになるんです。

 だから部下に「どんどん行け」ということになる。めちゃくちゃうまいメッセージだと思いました。

──それはとても雄弁な行動ですね。

 その上、社長が発するコメントもすべて愛情に満ちているんです。ネガティブなことは決して言わない。社員が新しいアイデアを出してプレゼンしていることがうれしくて仕方がない感じなんですね。

 DigiComにはみなが楽しんでいるような祝祭感がある。「こんなの見たことない!」と思いました。あそこまでやったら、イナーシャも中和されるはずです。

 経営トップのコミットメントの強さは、危機感の表れでもあると思います。大きな時代の変わり目にあって、変化に対応していかなければいけないという危機感ですね。

 でも、そこに悲壮感とかネガティブな感じがない。ポジティブな姿勢で、新しいものが生まれることを奨励し、新しいことを生むことができる人が育っていくことと成長を楽しんでいる。僕にはそういう風に見えました。

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