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【激白】NTT Comの“危機感”とDX事業の勝ち筋
2021.04.15

IT&ビジネスコラム第1回

【激白】NTT Comの“危機感”とDX事業の勝ち筋

著者 NewsPicks BrandDesign

NTTコミュニケーションズは何の会社なのか?

──日本のDXの先に、Smart Worldがあるということですね。「Smart World」構想のような取り組みにおいて、NTTコミュニケーションズならではの強みはなんなのでしょうか。

奥澤 我々NTTコミュニケーションズは、長年インターネットや企業向けネットワーク、音声、クラウド事業を中心としたICTインフラを強みにやってきました。この強みや経験を通じて、個々のお客様に対するICTサポートのスキルやノウハウは十分に持っていると思っています。

 しかし、特定の業界や産業における課題解決はもっと充実させなければと感じています。業界別営業体制やSmart World推進室を立ち上げたのは、こういった背景があり、そこに覚悟を持って取り組むという会社としての意思表明でもあります。

 また、こと「DX」においては、どのような付加価値を提供できる会社なのかと問われると、正直まだ業界の「プロフェッショナル」とは言いきれない。例えば、スマートファクトリーですが我々は工場を持っていないですし、スマートシティにおいても、都市そのものを建設しているわけでもないんです。

 一方で、DX推進するには長くお客様と伴走できる関係性が必要で、例えば自動車製造など5年とか10年の周期でビジネスを考えられます。手前味噌ですが、そのような部分には通信キャリアとして継続的に安心・安全のオペレーションをやってきた我々が貢献できるのではないかと。

 ですので、ぜひお客様やパートナー企業の皆さんと、もっともっとコワークして、実績を増やしていきたいですね。

──まさにNTTコミュニケーションズの変革期なんですね。

川辺 私が会社に入ったのは18〜19年前のことです。当時はインターネットや国際電話、企業間ネットワークを事業の柱にしていて、すごくわかりやすい会社だったんです。

 私はずっと営業をしてきたのですが、技術やサービスがわかりやすく存在しておりお客様からの期待値もわかりやすかった。国内でやっていた事業を海外に展開させていくという経営方針もわかりやすかった。

 しかし、だんだんと各業界の垣根が崩れていき、世の中もビジネスはどんどん複雑になってきています。我々を取り巻く環境も少なくとも私が入社した時のようなわかりやすいものではなくなってきた。

 世の中が変化している以上、我々もそれ以上に変化していかないといけない。あくまで個人的な話ですが、次は何を強みとしていくべきかを模索していく必要性を感じ、いろいろトライしていました。

 まさに冒頭の「PoC貧乏」をやっていた頃です。私のトライはうまく行かなかったことの方が多かったのですが、そこで得た知見はSmart Worldで活かしたい、と思ってやっています。

──なるほど。NTTコミュニケーションズのような、外から見ると安定した大企業でも、そのようなジレンマがあるのですね。

川辺 でも実は、多くの企業の方が同じような悩みを抱えているんですよね。成熟する本業から離れて、新規事業を起こしたり、多角化したり。

 我々はもともとデジタルですが、自身も率先してトランスフォーメーションしていかなければならない。
できれば、数年後、「NTTコミュニケーションズって何の会社?」って聞かれたとき、ネットワークやインフラの会社ではなく、「産業や地域のDXなら、NTTコミュニケーションズだよね」と言われるような会社にしていきたい。

──いや、一連の取材を通してNTTコミュニケーションズのみなさんにお会いするたび、素朴な実感として、お考えに芯があるおもしろい人が多いなと実感しています。

奥澤 そうなんですよ。おもしろい社員が多いですし、みんな様々なスキルをもっています。弊社は昨年、創立20周年を迎えたのですが、「REBORN」というプロジェクト名で、社員100名以上が集まって、会社の企業理念や信条を新たに考え策定したんですよ。こういうところにも表れてるでしょ?

──まさに危機感、ですね。

奥澤 はい(笑)。

 法人ビジネスを担当している営業は1000人以上いますが、そこで築き上げたお客様との信頼関係と、サーバーやネットワークなどICT技術の両方を持っていることが我々の強みです。
その両者をうまくつなげて、トータルでビジネスプラットフォームをリードする力をつけていきたいと考えています。

 昔のDNAを呼び起こしつつ、すごい進化を遂げられたらと思っています。

(編集:中島洋一 構成:大山くまお 撮影:吉田和生 デザイン:小鈴キリカ)

※本記事はNewsPicksに掲載された記事です。

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