NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

【激白】NTT Comの“危機感”とDX事業の勝ち筋
2021.04.15

IT&ビジネスコラム第1回

【激白】NTT Comの“危機感”とDX事業の勝ち筋

著者 NewsPicks BrandDesign

企業を超えたサプライチェーンのDXを推進

──DXの支援を成功させるにはどのような戦略があるのでしょう?

奥澤 NTTコミュニケーションズの法人ビジネスではこれまでお客様のリクエストする仕様に基づいて仕事をします。つまり極端に言えば、仕様が決まらなければ仕事がスタートしなかったんです。

 いま我々が目指しているのは、まったく逆のアプローチです。まだ顕在化していないお客様の課題や、社会・産業全体の共通課題を見つけ、課題解決をしていく。そこに仕様はないわけで、自ら仮説を立て新しい価値をどのように提供していくべきかを紐解きながら仕事をしていきたいと思っています。

 もちろん我々だけの力で様々な仮説を作り上げることはできないわけで、そこにお客様・パートナーの皆様との共創が非常に重要であると思っています。最終的に我々はそのような関係の中でITサービスを提供し、一翼を担っていきたいと思います。

──具体的な事例はありますか?

奥澤 たとえば、ある化学会社さんから他のいくつかの化学会社も含めて、業界全体のためにデジタルプラットフォームを作ってくれないか、というご相談をいただいています。

 それは化学会社が抱える課題は各社固有のものもあれば、業界共通のものもあって、それであれば共通的な課題は業界全体で使える形にしていきましょう、という発想に基づいてます。課題を個社と一緒に深掘りしていきますが、そこで得た知見は業界全体で活かそうよ、と。

 企業間の関係はより複雑になってきており、同一業界の企業同士であっても単なる競争関係だけではなく、協調すべき領域は協調しようよという風潮が背景にあると思います。

 実際この手の案件がどんどん増えてきています。そういう意味ではこれまで個社に閉じていたDXの対象が広がってきているのをすごく感じています。

──企業を超えて、サプライチェーン全体のDXを行うわけですね。

奥澤 そうです。他にも、経営コンサルティングファームのPwCコンサルティングさんと共同で、製造業の設計・調達業務を効率化する「デジタルマッチングプラットフォーム」の実証実験を7月から始めました。
発注側と受注側のやりとりを効率化するだけでなく、さまざまな企業がつながる場を提供して、受発注の関係を最適化していきます。2020年度中には商用化する予定です。

──ビジネススキームが違うということは、実践するには組織体制から変わりそうです。

奥澤 その通りです。「Smart World」というビジョンを掲げて、データ利活用などの付加価値を組み合わせたトータルソリューションの提供を行い、お客さまのDXの実現に貢献していく。

 そのために今年4月、「業界別の営業体制」と「プラットフォームサービスの提供体制」からなる組織構造へと見直しを行いました。

関連キーワード

SHARE

関連記事

どうすればゼロトラストが実現できるのか?SASEを活用した導入術

2021.07.28

セキュリティ対策に求められる新たな視点第26回

どうすればゼロトラストが実現できるのか?SASEを活用した導入術

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

2021.07.21

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第31回

デザイン思考は、イノベーションを生みだす魔法の杖ではない

企業にCDOが求められる3つの理由

2021.07.16

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第30回

企業にCDOが求められる3つの理由

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

2021.07.02

DXを加速させるITシステムの運用改革第41回

インフラ試験の継続実行は、本当に必要なのか?

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

2021.06.25

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第68回

有識者が解説する「誤解だらけのサブスクとDXの関係性」

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す