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ユニクロ旗艦店に見る、ウィズコロナのDX戦略
2020.09.18

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第9回

ユニクロ旗艦店に見る、ウィズコロナのDX戦略

著者 田中道昭

 コロナ禍において、企業はどのようにDXに取り組めばよいのでしょうか。前回の「ウォルマートに学ぶ、非デジタルネイティブ企業がDXする方法」では、小売大手のウォルマートがなぜデジタルシフトに成功しているのかを立教大学ビジネススクール田中道昭教授が解説しました。今回は、国内DX事例として、ユニクロのグローバル旗艦店を取り上げます。

ユニクロ旗艦店は、小売業DXのロールモデルである

 ユニクロは、6月19日(金)にマロニエゲート銀座2にグローバル旗艦店「UNIQLO TOKYO」をオープンしました。私は、これを「With/Afterコロナにおける小売業DXのロールモデル」であると捉えています。

 ユニクロが「UNIQLO TOKYO」をオープンさせた当時は、緊急事態宣言が解除された直後で、小売りや外食業界が苦戦を強いられていた時期でした。コロナ前から準備はされてきたのでしょうが、この時期に小売業デジタルシフトの先進的な取り組みを世界に向けてローンチしたのは、日本企業にとって明るい話題だったといえます。

 「UNIQLO TOKYO」のコンセプトは、「LifeWearのすべてをここに」です。入口にはグローバル旗艦店らしく「東京から、世界を美しく。」というメッセージがあります。サスティナビリティへの取り組みとして古着をプレゼントしたり、関連書籍が売られていたりもしています。

 店舗では、「ユニクロフラワー」という商品名で花も扱っています。これはユニクロの事業コンセプトである「ベーシック」「LifeWear」を「Life Style」にまで拡大した商品のアップデート戦略です。アパレルと同じポジショニングで、ベーシックでありながらしっかりしたクオリティの花を合理的な価格(1束390円、3束¥990円※税抜)で販売することで、例えば、独り暮らしの方がギフト用ではなく自宅を彩るために気軽に花を買うことができます。

 アンバサダーとして、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと女優の宮沢りえさんが務めていますが、TOKYO発の真善美を二人のイメージを通じて発信することで、「ベーシック」という価値観をアップデートさせる意図がうかがわれます。

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