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不確実性が高まる時代こそ、デジタルが必要になる
2020.09.09

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第8回

不確実性が高まる時代こそ、デジタルが必要になる

著者 三谷 慶一郎

不確実性の高い時代に、我々はもう突入してしまっている

 具体的なイメージを持ってもらうために「D2C(Direct to Consumer)」というビジネスモデルを紹介します。D2Cとは、メーカーがオンラインを中心とした独自チャネルで自社製品を直接顧客に販売するビジネスモデルのことです。

 D2Cの代表的企業のひとつ、Casperというアメリカのベッドメーカーは、創業5年でユニコーン企業に急成長しました。Casperは「顧客と繋がった初めての睡眠ブランド」とも呼ばれ、インターネット環境を見事に使いこなしています。

 洗練されたUI/UXを持つWebサイトを活用し、ポッドキャストで独自コンテンツを配信し、SNSを駆使しインスタグラムで情報発信することによって、顧客とのダイレクトコミュニケーションを維持しています。加えて、センサーを組み込んだベッドをモニターに提供し、新規プロダクトの研究開発まで行っています。顧客とつながり続けるということは、製品をただ売り渡すこととは、全く別のビジネスモデルだと考えられます。

 さらに言えば、このビジネスモデルは、前半に述べた、顧客の状況をデジタルデータで把握するということにも直結します。このようなビジネスを創りあげることこそが、オンライン・ネイティブになるということだと思います。

 今までやっていたことをデジタル技術に置き換えることだけでは、オンライン・ネイティブにはなれません(会議をオンラインに変えただけでは不十分です)。デジタル技術が持つ本当の価値を理解した上で、デジタル環境を前提とするビジネスに再構築していくこと。これが企業変革の方向性の2つ目になります。

 過去に大きな成功を収めている企業ほど、変革が困難なことは、改めて述べるまでもありません。しかし、不確実性の高い時代に、私たちはもう突入してしまっています。企業が変革に取り組むための残り時間が少ないことを、ぜひご理解いただければと思います。

※掲載している情報は、記事執筆時点のものです。

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