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コロナ禍で分かれる「変わりたくない企業」と「変わろうとする企業」
2020.07.17

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第4回

コロナ禍で分かれる「変わりたくない企業」と「変わろうとする企業」

著者 三谷 慶一郎

「どうしても変わりたくない企業」「変わろうともがく企業」に分かれる

 Afterコロナの時代に向けて、企業は二つのグループに分かれていくと思っています。

 ひとつは、「どうしても変わりたくない企業」です。テレワークが普及しているという話を先に述べましたが、5月の緊急事態宣言解除後、もとどおりの勤務形態に戻し始めている企業は少なくないようです。コロナ禍をあくまで非日常だと捉え、収まったのならもとに戻すのが当然だと考えているのでしょう。

 その判断の是非はここでは論じませんが、これらの企業の経営者は間違いなく、これまで自分たちが過ごしてきた職場環境や、自らが成果を出してきたやり方を大事にし、固執しているということだと思います。日本にはまだまだこのような企業は多く存在するでしょう。残念ながら、これらの企業は、今後も今までのやり方を容易に変えようとはしないと思います。これから訪れる可能性の高い戦後最大級の不況に際しても、コストや投資を極限まで抑え、現状を維持する方向にすべてのエネルギーを注いでいくでしょう。

 もうひとつのグループは、「変わろうともがく企業」です。コロナ禍をきっかけに、本質的なDXをそれも短時間で実現しようとする企業たちです。

 これらの企業は、業務プロセスを、既存組織を、あるいは人材に求める資質さえも、歯を食いしばりながらデジタルネイティブに変えていこうとするでしょう。例え現在のビジネスと多少コンフリクトを起こしたとしても、デジタル技術を最大限生かすような新しいビジネスモデルを模索し続けていくと思います。

 前者を選んだ企業が全て失敗し、後者が成功するとは断言できませんが、少なくともAfterコロナ時代のニューノーマルがどちらのアプローチから生まれてくるかは自明でしょう。

 コロナ禍はまだまだ続きそうです。避けることができないのであれば、せめてこの環境を、企業をDXに向かわせるラストチャンスだと捉えていきましょう。


※掲載している情報は、記事執筆時点のものです。

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