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新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条
2021.05.27

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第28回

新規事業立ち上げ時に考えるべき4箇条

著者 Bizコンパス編集部

(1)元に戻れないほどのイノベーションを起こそう

 平野氏は続けて、冒頭でも触れた「新規事業立ち上げの4箇条」について言及。その4箇条とは、(1)不可逆変化、(2)Why now、(3)スケーラビリティ、(4)PMF(Product Market Fits)であることを明らかにしました。

 (1)の不可逆変化とは、「元の状態に戻ることができない変化」のことを指す言葉で、逆に元の状態に戻せる変化を可逆変化と呼びます。平野氏はビジネスにも可逆変化と不可逆変化があるとし、何らかの事業を始めるのであれば、不可逆変化となるものにすべきだと説きます。

 「ビジネスにおける不可逆変化とは、『1度それを使うと、それが存在しない世界には戻れなくなる』というイノベーションです。たとえばスマートフォンもその1つです。十数年前までは、スマートフォンというモノは存在しませんでした。しかし今では、スマートフォンを持っていないと一日中不安を感じてしまうという現代人は多いでしょう。そういう人は、スマートフォンが無い世界には、もう戻れません。これが不可逆変化であり、イノベーションです。

 たとえばGoogleも、不可逆変化のイノベーションの一つです。Googleは、“情報が見つからない”というプロブレムに対し、それを検索で見つけられるというソリューションを提供しました。つまり『見つからないものが見つかる』という変化を起こしました。同様に、Uberは『遅いものが早くなる』、Instagramは『フィルターを選ぶだけで写真が格好良くなる』という不可逆なイノベーションを起こしたといえるでしょう」(平野氏)

(2)創業のタイミングが自社都合になっていないか?

 2つ目の「Why now」とは、ビジネスを始めるタイミングのことを表しています。平野氏は、新規事業を始めるうえで、タイミングは非常に重要であると説明しました。

 「ビジネスを始めるタイミングは、早すぎても遅すぎてもいけません。たとえばコンピューター系スタートアップを1983年創業と1985年創業の企業で比べてみると、上場できた確率はまったく異なります。1983年創業は52%の会社が上場しているのに対し、1985年創業で上場したのはたった18%です。

 何らかの事情で新規事業がスタートできなかった企業が、状況が変化し、再スタートできるタイミングを迎えた、というケースもあるでしょう。しかし、それはあくまでも自社の都合でタイミングを迎えただけで、社会的にニーズのあるタイミングではない可能性もあります。本当に今が起業のタイミングであるかどうか、いま一度考える必要はあるでしょう」

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