NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

DXの潮流、CDOの挑戦
2021.04.07

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第25回

岸博幸氏が語る「スマートシティは“課題先進国”日本を変革する処方箋になる」

著者 Bizコンパス編集部

コロナ禍以降、企業がイノベーションを創出できるかは経営者にかかっている

―― コロナ禍以降の日本経済はどう変化すると思われますか

 日本は、急速な高齢化や多発する都市型災害など、世界の都市がいずれ直面する社会課題に先んじて直面している課題先進国です。課題が多い中、100年に一度の災厄により構造変化の時を迎えた日本は、さらに多くの課題を抱えることになりました。これから起きる構造変化は、デジタル化だけではなく、環境問題や人口減少、地方創生など、あらゆる領域に及びます。今まで直面したことのない構造変化を受けて、コロナ禍以降の日本は経済も厳しい先行きが予想されます。

―― 企業は今まで以上にIT投資を強化する必要がありますね

 IT投資は所詮手段であり、目的ではありません。企業が目指すべき目標は、“攻め”の生産性向上です。その実現には、ビジネスモデルの進化とイノベーションの創出が欠かせません。その目標達成のために、やるべきことは、IT投資なのか、人材投資なのか、設備投資なのか、企業によって異なります。今、DXが流行言葉になっていますが、DX推進も目的ではなく手段に過ぎません。企業は自社の目標を明確にし、それを達成する手段を選択し、取り入れていけば良いと思います。

―― 企業規模や業種によってデジタル化の取り組みに違いはみられますか

 セグメントの問題ではなく、経営者自身の問題意識により違いが生じています。それはデジタル化に限らず、ビジネスモデル変革やイノベーション創出についても同じです。高度成長期のような右肩上がりの時代ならいざ知らず、非連続の変化が起き続ける不透明な時代に、企業を変革できるのは経営者だけだと思います。

―― 経営者以外のビジネスパーソンは、どのような意識で構造変化に取り組めば良いのでしょうか

 経済学的には、個人の生産性が上がらなければ組織の生産性も上がりません。つまり、ビジネスパーソンは属する組織が正しい方向へ向かうよう頑張るとともに、自分自身の生産性やクリエイティビティを高める取り組みを同時にしなければならないということです。コロナ禍以降は、自身を高める努力ができる人と、できない人の勝ち負けが、今まで以上に明確になると思います。

SHARE

関連記事

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

2021.06.16

セキュリティ対策に求められる新たな視点第24回

ゼロトラストを目指し境界防御から無害化に、ネオファースト生命はどう移行したか?

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

2021.06.11

いま求められる“顧客接点の強化”第36回

JALは新しいナレッジシステムで、次世代のコンタクトセンターを目指す

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」

2021.06.04

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第67回

早大IT戦略研究所 根来龍之氏 「日本の大企業だけがDXに後れを取っているわけではない」

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

2021.06.02

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第66回

企業の価値を高める「SX」とは何か?有識者が解説

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

2021.05.28

これからの時代に求められるデータ利活用第10回

AIが営業のネクストアクションを示唆! 〇〇〇で営業の生産性向上を目指す

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場

2021.05.24

シリコンバレー通信第37回

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場