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澤円氏が語る「イノベーションを起こしたいなら、自己中になってグレてみよう」
2021.03.17

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第23回

澤円氏が語る「イノベーションを起こしたいなら、自己中になってグレてみよう」

著者 Bizコンパス編集部

澤 円(さわ まどか)氏

株式会社圓窓代表取締役。元・日本マイクロソフト株式会社業務執行役員。琉球大学客員教授。生命保険のIT子会社勤務を経て、1997年、大手外資系IT企業に転職。情報共有系コンサルタントを経てプリセールスSEへ。最新のITテクノロジーに関する情報発信の役割を担う。

2006年よりマネジメントに職掌を転し、社内外の人たちのメンタリングも幅広く手掛ける中、数多くのイベントに登壇。2015年より、サイバー犯罪に関する対応チームにも参加し、企業に属しながら個人でも活動を行う「複業」のロールモデルとなるべく活動している。

 新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の流行により、世界は大きく代わりました。ビジネスの世界でもリモートワークの導入が一気に加速し、価値基準や判断基準も大きく変わろうとしています。

 このような時代に、企業がイノベーションを起こすためにはどうすれば良いのか。日本マイクロソフトで業務執行役員を務めた、株式会社圓窓の代表取締役である澤円(さわ・まどか)氏は、そのためにはビジネスパーソンが“自己中(自己中心的)”になったり、“グレる”ことが重要と指摘します。

 “自己中”になることと“グレる”ことが、なぜイノベーションに結びつくのでしょうか?澤氏が解説します。

(本記事は2月9日に、NTTコミュニケーションズの社内起業家としてのマインドセット勉強会セミナー「BI Academy」第9回目で行われた澤氏のオンライン講演「大企業でイノベーションを起こすために必要なマインドセット」の内容を元に構成しています)

2020年に世界はリセットされ、もう元には戻らない

 日本人がいま一日に触れる情報量は、平安時代の人が一生かかって触れる情報量、江戸時代の人1年分に相当する情報量と同じだといわれています。現代を生きる我々は、ものすごい量のデータに囲まれて生きているわけです。

 さらにいえば、いま世界に存在するデータのうちの90%が、直近の2年間で生まれたものだともいわれています。人類の歴史上生まれた全データの9割が、この2年のもので占められているのです。これは3、4年前に聞いた話ですので、今はその比率がもっと高くなっていると思います。

 人類を取り巻くデータが急増した背景には、高速な移動手段の発達とインターネットの普及が大きく関わっています。移動手段については、COVID-19の感染拡大により、極めて大きな打撃を受けましたが、我々にはデータ通信という道が残されています。それにより、何とか経済やビジネスを回すことができています。オフィスに行けなくても、リモートで業務を遂行できています。

 これは言い換えると、デジタル技術やネットワークが、人々の生活やビジネスに不可欠なインフラになっているということです。道路や鉄道などに加え、ネットワークが社会を支える重要な基盤になったわけです。

 私は「2020年に世界はリセットされた」と思っています。COVID-19によって、リセットボタンが押され、世界は“ゲーム・チェンジ”されたのです。元の世界に戻るということは、私はないと思っています。リセットボタンが押された後が、これからの“ノーマル”になるということです。

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