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ローカル5Gは、「With/Afrerコロナ」における製造業をどう変えていくのか?
2020.07.03

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第2回

ローカル5Gは、「With/Afrerコロナ」における製造業をどう変えていくのか?

著者 佐野 正弘

ローカル5Gを活用する上での課題とは?

 とはいうものの、ローカル5Gを製造業で活用するには少なからず課題もある。

 1つは現在割り当てが進められている帯域において、4Gのネットワークの中に5Gの基地局を設置して運用する、ノンスタンドアローン運用が求められることだ。

 この運用形態では5Gの特徴のうち高速大容量通信しか活用できず、超低遅延や多数同時接続を活用するにはスタンドアローン運用への移行、あるいは最初からスタンドアローン運用ができる周波数帯の割り当てを待つ必要がある。高速大容量通信以外の機能に期待している側にとっては、導入しても「当面はメリットが薄い」ということになりかねない。

 そしてもう1つ、5Gは元々携帯電話会社向けのネットワークであるため、Wi-Fi等と比べ機器の値段が非常に高く、また構築や運用にも通信に関するノウハウが求められることも課題となる。製造業で通信に詳しい企業は非常に少ないと考えられることから、自社単独でローカル5Gを展開するというのはあまり現実的でない。

 それゆえ導入する企業の側としては、通信に関するノウハウを持つパートナーの確保が求められる。また機器やサービスを提供する側にも、普及促進のためローカル5G向けの低価格な機器やサービスの開発が求められることになりそうだ。

 国内では、プライベートLTEの活用が進んでいなかったこともあり、ローカル5Gの免許を獲得した各社から、製造業での具体的な活用事例がまだ出てきている訳ではない。だが製造業でのローカル5Gの活用については多くの企業が興味を持っているだけに、準備が整うにつれて、ニューノーマル時代にフィットするような具体的な取り組みが見られることになるだろう。

 

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