NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

IoT・AI・クラウドに○○が加わることで、DXはさらに加速する
2021.01.27

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第18回

IoT・AI・クラウドに○○が加わることで、DXはさらに加速する

著者 斎藤昌義

5Gの登場で、いよいよDXは無視できなくなった

 ここまで見てきたように、DXはIoT、AI、クラウドという3つの要素によって構成されますが、この3つの連携をより高めるためのテクノロジーが存在します。それが、「5G」です。

 5Gとは「第5世代移動通信システム」のことで、4Gに続く次世代のモバイル通信です。4Gが5Gに変わることで、「(1)高速・大容量データ通信」、「(2)大量端末の接続」、「(3)超低遅延・超高信頼性」が実現します。

 「(1)高速・大容量データ通信」とは、現在の4Gの20倍の高速化・大容量化したデータ通信で、10G~20Gbpsといった超高速な通信が可能になります。これは2時間の映画を3秒でダウンロードできる速さです。

 「(2)超低遅延・超高信頼性」とは、いかなる場合でも、低遅延で通信できるという意味です。遅延時間は、4Gの10分の1である1m秒となっています。自動運転や緊急時の確実な通信が求められる災害対応など、通信が遅れることで事故につながりかねない場面での使用が想定されています。たとえば、リアルタイムに遠隔地のロボットを操作するなど、利用者がタイムラグを意識することのない場面にも向いています。

 「(3)大量端末の接続」とは、現在の10倍といった接続端末数のことです。4Gでも1平方キロメートル当たり約6万台の端末を接続できますが、5Gでは1平方キロメートル当たり100万台の端末が同時接続できます。スマホやPCだけではなく、身の回りの様々な機器がネットに接続される時代を迎えようとしています。

 IoT、AI、クラウド、そして5Gは、CPSの実現に不可欠なテクノロジーと言えるでしょう。すなわち、これらテクノロジーをうまく使いこなすことが、DXの実現には不可避なのです。

 これまでの「デジタル化」と「DX」を同じ意味で捉えるべきではありません。デジタル技術の進化によって、ビジネスのスピードや人々の価値観の変化に対応できる企業の文化や風土へと変革することが、DXです。変革に終着点はありません。変革を当たり前に続けることができる企業に変わることが、DXであるとも言えるでしょう。

SHARE

関連記事

コロナ禍の影響で業務アプリの利用が大きく変動–Okta調査

2021.03.09

IT&ビジネス最新ニュース第119回

コロナ禍の影響で業務アプリの利用が大きく変動–Okta調査

DXを阻むデータ利活用の課題。その解決方法は?

2021.03.05

デジタルトランスフォーメーションの実現に向けて第59回

DXを阻むデータ利活用の課題。その解決方法は?

産業医・大室氏が語る「通勤という基準のないDX時代の“働ける”を、どう定義するか」

2021.03.03

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第22回

産業医・大室氏が語る「通勤という基準のないDX時代の“働ける”を、どう定義するか」

DXにコラボレーションが必要な理由

2021.02.26

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第21回

DXにコラボレーションが必要な理由

働き方に新しい価値を生み出す「デジタルワーカー」とは

2021.02.26

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第20回

働き方に新しい価値を生み出す「デジタルワーカー」とは

ワークデイに聞く、「デジタルアジリティー」のある組織とは

2021.02.22

IT&ビジネス最新ニュース第113回

ワークデイに聞く、「デジタルアジリティー」のある組織とは

自社サービスにBoxを組み込む方法とは? NTTテクノクロスに聞く

2021.02.19

DXを加速させるITシステムの運用改革第35回

自社サービスにBoxを組み込む方法とは? NTTテクノクロスに聞く

カシオが挑むビューティーテック市場。そのカギは共創だった

2021.02.17

共創によるビジネスイノベーション第6回

カシオが挑むビューティーテック市場。そのカギは共創だった

製造業がDXで生き残る道とは?八子知礼氏とエバンジェリストが対談

2021.02.12

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第9回

製造業がDXで生き残る道とは?八子知礼氏とエバンジェリストが対談

ビッグデータ基盤をセキュリティ対策として使う方法とは

2021.02.09

セキュリティ対策に求められる新たな視点第22回

ビッグデータ基盤をセキュリティ対策として使う方法とは