NTTコミュニケーションズ

Bizコンパス

IoT・AI・クラウドに○○が加わることで、DXはさらに加速する
2021.01.27

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第18回

IoT・AI・クラウドに○○が加わることで、DXはさらに加速する

著者 斎藤昌義

クラウドは従来のビジネスの何を変えたのか?

 AIで導かれた最適解を使い、ビジネスを動かすためには、計算能力やデータの保管容量に制約がなく、必要な機能や性能を俊敏に調達できるクラウドコンピューティング(以下、クラウド)の力を借りる必要があります。

 クラウドとは、「コンピュータの機能や性能を共同利用するための仕組み」です。例えば、大手クラウド事業者は、それぞれ数百万台ものサーバーコンピュータ(複数ユーザーで共同利用するコンピュータ)を所有し、世界の各所に設置しています。大量に購入することで単価が抑えられ、利用者側も安い料金でコンピュータが利用できるようになりました。

 クラウドがなかった時代、コンピュータを利用するためには、ハードウェアやソフトウェアを自分たちの資産として購入し、自ら運用管理しなければなりませんでした。しかし、クラウドの登場により、コンピュータをサービスとして使えるようになったのです。利用者は初期投資を必要とせず、使った分だけ利用料金を払えばすぐにでもコンピュータが利用できるようになりました。このようにクラウドは、コンピュータの使い方の常識を根本的に変えてしまいました。

 クラウドはいまや、オフィスツールや電子メール、ファイル共有などのシステムに留まらず、安心、安全が高度に求められる基幹業務システムや銀行システムといったミッション・クリティカル(24時間365日、障害や誤作動などで止まることが許されない)なシステムにも使われるようになっています。

 2018年、日本政府は政府機関の情報システムはクラウドサービスの採用を優先するとの方針(クラウド・バイ・デフォルト原則)を決定しています。米国では、CIA(中央情報局)やDOD(国防総省)も使っています。高度な機密性や可用性、信頼性が要求される政府機関もクラウドを利用する時代になりました。

 ビジネスの不確実性が高まり、資産を持つことが経営リスクとして認識されるようになったいま、変化に俊敏に対応することが経営課題として強く意識されるようになりました。一方で、セキュリティに関わる脅威の高度化や多様化に対処することが、企業にとっては大きな負担となっています。

 クラウドはこうした状況に非常に適しています。企業はクラウドを利用することで、自らは資産を持つことなく、コンピューティング資源を必要な時に必要なだけ経費として使用でき、運用管理やセキュリティ対策を高度な専門家集団に任せられます。DXを推進するのであれば、クラウドの利用は欠かせないといえるでしょう。

SHARE

関連記事

DXにコラボレーションが必要な理由

2021.02.26

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第21回

DXにコラボレーションが必要な理由

働き方に新しい価値を生み出す「デジタルワーカー」とは

2021.02.26

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第20回

働き方に新しい価値を生み出す「デジタルワーカー」とは

ワークデイに聞く、「デジタルアジリティー」のある組織とは

2021.02.22

IT&ビジネス最新ニュース第113回

ワークデイに聞く、「デジタルアジリティー」のある組織とは

自社サービスにBoxを組み込む方法とは? NTTテクノクロスに聞く

2021.02.19

DXを加速させるITシステムの運用改革第35回

自社サービスにBoxを組み込む方法とは? NTTテクノクロスに聞く

カシオが挑むビューティーテック市場。そのカギは共創だった

2021.02.17

共創によるビジネスイノベーション第6回

カシオが挑むビューティーテック市場。そのカギは共創だった

製造業がDXで生き残る道とは?八子知礼氏とエバンジェリストが対談

2021.02.12

INDUSTRY REVIEW~業界有識者が「DXの現在と未来」を語る第9回

製造業がDXで生き残る道とは?八子知礼氏とエバンジェリストが対談

ビッグデータ基盤をセキュリティ対策として使う方法とは

2021.02.09

セキュリティ対策に求められる新たな視点第22回

ビッグデータ基盤をセキュリティ対策として使う方法とは

世界IT支出、2021年は6.2%増–ガートナー予測

2021.02.04

IT&ビジネス最新ニュース第106回

世界IT支出、2021年は6.2%増–ガートナー予測

欧州スマートシティの成功は、企業がデータを独占しなかったから

2021.02.03

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第58回

欧州スマートシティの成功は、企業がデータを独占しなかったから