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ニューノーマル時代に必要なサイバーセキュリティとは?
2020.11.06

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第11回

ニューノーマル時代に必要なサイバーセキュリティとは?

著者 名和 利男

機械学習で、サイバー攻撃の精度はさらに向上してしまう

 個人の場合、自宅環境のネットワークは、企業のそれよりセキュリティレベルが低い。特に、ネットワーク上の脆弱なデバイス(オンラインゲーム利用の多いPC、管理不足のネットワークプリンター、アップデートをしていないルータ等)を経由した不正アクセス、企業が貸与したモバイルルーターの認証の強度不足等によるAP(アクセスポイント)フィッシング等の被害を受けやすい。これに加えて、次のような、これまでに見られなかったリスクが出現する可能性がある。

 自宅環境のネットワークから、業務及びプライベート問わず、さまざまなクラウドサービスやWeb会議システムにアクセスし、インストールされたモバイルアプリがユーザーの意識しないところで多くの外部サーバーにアクセスする。このようなクラウドサービスやアプリの提供元は、ユーザーが漠然と思っている以上に多くの種類と高い頻度で個人情報を収集し、広範囲に共有した上で、その多くを商用利用する。

 ところが、この提供元が収集した個人情報の流れは不透明なところが多く、セキュリティ違反が発生しやすいため、その一部が悪意のある者の手に渡ることになる。したがって、自宅環境のネットワークからのアクセスの種類が多くなればなるほど、悪意のある者が不正取得する個人情報が増加し、いずれビックデータ化されることで、機械学習によるサイバー攻撃の精度が飛躍的に高まる。

 しっかりしたホームセキュリティが設置されていない住宅への侵入窃盗は依然として発生しているため、企業ネットワークへのアクセスのために貸与した認証カードやセキュリティデバイス(ワンタイムパスワードトークン等)が盗まれ、第三者に不正使用される可能性がある。さらに、侵入窃盗されなくとも、家庭あるいは身近なトラブルに起因して仕掛けられた盗聴器や盗撮器により、企業が貸与したデバイスとは関係のない機器を介して、第三者に企業の内部情報が漏れる可能性がある。

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