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製造業がDXを進めるために、現場はなにから始めるべきか?
2020.09.23

ニューノーマル時代にビジネスはどう変わるのか第10回

製造業がDXを進めるために、現場はなにから始めるべきか?

著者 輿水 大和

IoTやAIによって、生産ラインはどう変わるのか?

 現状、多くの製造現場では、ラインに関わる作業員が感染リスクに晒されています。もし工場内の誰かが感染したら、生産ラインをすべて止めなくてはいけなくなるかもしれません。これからの製造業はこういった事業継続でのリスクも、コストや品質管理の最重要な要件として考える必要があります。

 今、製造の現場はコロナ対応に追われる「受け身」の状況ですが、ビジネスの中長期的な視点からは、こういった制約にデジタル技術で対応していくコロナトランスフォーメーション(CX)に取り組むための“攻撃的なIT投資”を検討しなくてはならないのです。

 「3密への自粛」が日常となるビジネス環境において、事業継続リスクを踏まえたビジネスのトランスフォーメーションをするためには、IoTなどのデジタル技術によって、ライン運用を効率的にマネジメントしていくことが不可欠になります。

 例えば、工場内のIoT活用です。昨今ではセンサで収集したデータから生産技術のクオリティを測る、データマイニングのようなAIが活躍し始めています。それらによって現場のシステムを自動監視・制御することでラインの作業員数を減らすことができれば、「3密への自粛」が日常となるこれからのビジネス環境において、事業継続リスクの軽減につながります。

 ローカル5Gなどの大容量、低遅延のネットワーク技術が身近になりますから、AR(拡張現実)を使って視覚的に、現場作業者がラインの生産状況に応じた作業手順を確認したり、ベテラン技術者が遠隔からサポートできるようになります。これらも生産ライフサイクル品質の向上、ひいてはこれからの少子高齢化や現場技術者不足の打開策にもつながります。

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