――「コロナ後」のビジネスの見通しを聞かせてください。
井坂:新型コロナウイルスは簡単に収束しないと覚悟しています。オンラインサービスは不可欠になりますでしょう。
とはいっても、リアルの、オフラインの留学もまたなくならないでしょう。つまり、今後はハイブリッド型になっていくと思います。海外渡航が可能になった時に、「CNE1に行きたい」と思っていただけるようにしたいですね。
今回のサービス開発にあたり、私自身が思いつく限りのツールを試しました。織田信長が自軍で鉄砲を使えたのも、本人が触ってその効果を理解したからでしょう。経営者の私が、引き続き積極的にオンラインツールの情報収集と活用に努めたいですね。
――最後に、現在のような非常時でも、セミナーを開催し、ビジネスを継続するためのポイントを教えてください。
井坂:業種にかかわらず言えることですが、まずは平常時から、オンラインセミナーなどを並行して行っておくと、非常時でもサービスの移行や顧客の獲得がしやすくなるでしょう。
重要なことは、セミナーの目的を明確にして、目的に合致した機能のツールを選ぶことです。多人数に向けたレクチャー形式のセミナーなのか、小規模でインタラクティブなコミュニケーションが必要なセミナーなのかで、ツールの使い方が変わってきます。
さらに、システムを導入するにあたっては、社内の担当者やシステム開発会社の説明を理解し、適切な判断をする必要があります。そのためにも、責任のある立場の方ができるだけ手を動かして、実際にオンラインツールを使ってみることです。私も今回のサービス開発にあたり、自分で情報収集し、思いつく限りのものを試しました。
同時に、オンラインだからこそできることを見い出すことが鍵になるのではないでしょうか。例えばコストの低さを活かして、低価格帯のサービスを新たなターゲット向けに開発することも可能でしょう。オンラインセミナーなら地方や海外からも同時に参加できますから、「セミナーで人脈づくり」も、より分野横断的で、多様性に満ちたものになります。
「オンラインはオフラインの代替手段」という視点から抜け出せば、さまざまな可能性が見えてくると思っています。