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テレワークの成否を分ける鍵は「経営者・管理職」が握っている
2020.06.10

テレワーク導入の“壁”を解決第9回

テレワークの成否を分ける鍵は「経営者・管理職」が握っている

著者 永井 葉子

上司は、部下を“野放し”にする勇気を持とう

 それでは管理職は、テレワークにおいて、どのように部下をマネジメントすべきなのだろうか。

 メッセンジャー氏は報告書で、テレワーク中の部下たちを効率的にマネジメントする方法として「成果重視」にすることを勧めている。どのように仕事をしているのか、その過程が管理しづらいのであれば、結果を重視するほうが効率的、ということだ。

 この「成果重視」のマネジメントは、日本の一部の経営者・管理職には発想の転換が求められるかもしれない。日本にはまだまだ、机に座っていれば「頑張っていること」になり、残業すれば“偉い”とみなされる風潮が残っている。仕事の進捗状況を、部下に逐一「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」させることこそが仕事だと考える管理職も、まだいるだろう。

 もちろん、部下をすべて“野放し”にしていいわけではない。報告書では、「成果重視」のマネジメントには「達成目標と、それに至るマイルストーンを設定すること」が必要であると指摘している。いくら「成果重視」とはいっても、現時点で仕事がどのように進んでいるのか、その中間報告は管理すべきであるのは間違いない。

 しかし同時に、部下に対し「過度な進捗報告を求めないこと」も重要であると指摘している。部下をある程度は“野放し”にする勇気を持たなければいけないようだ。

 テレワークでは、上司の目の前に部下たちはいない。経営者も管理職も、テレワークでは思い切って「成果主義」に割り切ることの重要性を理解することが大切である。オフィスワークにはオフィスワークに適した管理手法が、テレワークにはテレワークに適した管理手法があるのだ。

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