しかし、在宅勤務がこれからも長期間続くとなるとどうでしょうか。ウイルスの流行が収束するまで、これから1カ月、2カ月……と在宅勤務が続く可能性も十分考えられます。在宅勤務が長引くことで、想定外のトラブルが発生するかもしれません。
1月27日から在宅勤務体制へと移行しているGMOインターネットグループでは、移行から1カ月以上が経過した 3月初旬、在宅勤務の長期化による課題に対するアンケートを従業員(回答数1,960件)に実施しました。それによると、「通信環境」「自宅の作業環境」に対する課題を指摘する声が多く見られました。
「通信環境」とは、具体的にいえば「自宅のインターネット回線の品質低下」のことです。在宅勤務を実施する企業が徐々に増え、3月からは一斉休校も実施されたことにより、マンション共用回線に起因する帯域が逼迫し、通信が不安定化しているようです。
「自宅の作業環境」に関しては、より仕事がしやすいように、PC周辺機器や机、椅子、クッションを新たに購入する人が多く見られたといいます。
このほかにも、光熱費の増加、腰痛などの身体的負担やストレスの増加、運動不足といった体調面の不調を課題として捉える声もありました。
このように、在宅勤務が長期間続くことで、オフィス勤務の時にはなかった新たな課題が生まれています。その課題を解決するため、従業員は業務以外の面にも工夫を凝らす必要が出てきているようです。