このような「IT人材の不足」「セキュリティ対策の煩雑化」というテレワーク導入の壁を解消するために、「テレワーク・スタートパック」というパッケージサービスが、2019年2月にNTTコミュニケーションズからリリースされました。
「テレワーク・スタートパック」は、テレワークに必要となるノートPCの準備、モバイル通信やセキュリティの設定などがワンパッケージで提供され、導入の煩雑な対応をすべてアウトソーシングできるサービスです。つまり、PC端末を調達することで、テレワークがスタートできる、ということになります。
「テレワーク・スタートパック」パッケージ内容

このサービスには、4つの特徴があります。以下、順番に紹介していきます。
・ポイント1:ロケーションを問わず安全にクラウドサービスを利用可能
モバイルネットワークに、法人向けサービスとして豊富な実績を持つ「OCNモバイルONE for Business」を採用。Wi-Fiがない環境でもインターネットに接続し、Office365、G Suiteといったクラウドサービスが利用できます。3GB/月コース、7GB/月コースが選択でき、3年契約で各コースに+1GBのボーナスパケットもつきます。
さらにSymantec Web Security Serviceを利用したWebフィルタリング機能を実装し、有害サイトや業務に関係ないサイトの閲覧をブロックできます。
「OCNモバイルONE for Business」を採用

・ポイント2:設定は最短10分、キッティング済みPCをデリバリー
モバイルPCについては指紋認証機能付きのNEC製「VersaPro UltraLite タイプVB <VB-3>」が提供されます。SIM内蔵に加え、バッテリー駆動時間は最大約16.8時間、急速充電にも対応した“テレワーク仕様”になっています。
最大のポイントは、セキュリティ対策を含む初期設定があらかじめ完了された状態で手元に届くこと。電源を入れて仮設定されたID、パスワードを設定し直し、利用者の指紋を登録するといった簡単な対応だけで利用できます。従来は1台あたり2時間程度を要した各種設定が、最短10分で完了。情報システム担当者不在でもすぐに利用開始できるよう、設定の手順書も付属しています。
NEC製 VersaPro UltraLite タイプVB<VB-3>

・ポイント3:NTT Comのノウハウによるセキュリティ対策
ノートPCには、NTTコミュニケーションズが長年培ってきたノウハウを活かし、総務省の定める個人情報保護法、IPAの定める情報セキュリティ5か条のガイドラインもクリアするセキュリティ対策を実装。ビジネスで利用できる必要十分な対策が講じられています。
「テレワーク・スタートパック」セキュリティ対策

・ポイント4:1台あたり10万円を切る価格
税込み「10万円未満」で導入できることもポイントです。これはテレワークに関する多くの補助金、助成金が定める端末購入価格をクリアしています(※その他にもいくつかの条件があるため、このサービスを導入すれば支援が受けられるわけではありません。詳しくは各助成金の諸条件をご確認ください)。
「テレワーク・スタートパック」は今後、ユーザーの要望に応じてWeb会議、Web電話帳といったサービスのアドオン、端末バリエーションの拡大なども予定。社内LAN、外出先からのWANへの閉域接続についてのオプションサービスが実装される計画もあります(パッケージではなく、個別対応は現在も可能)。
1台からの導入もできるため、まずは数台導入し、使い勝手を確かめてみるのも一手。将来的なテレワーク拡大の土台として、徐々にスケールアップ、バージョンアップできるようにもなっています。
「ウチみたいな小さな会社にはテレワークができない……」「今から始めても遅い」と諦めている企業も多いかもしれません。しかし、今回紹介したスタートパックを使うことで、思っているよりも簡単にテレワークが始められるかもしれません。
※掲載されている内容は公開日時点のものです。
※掲載されているサービスの名称、内容及び条件は、改善などのために予告なく変更することがあります。