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優秀人材を確保するため、神戸製鋼が多国籍人材を雇用する切り札
2019.02.06

言葉の壁を乗り越える

優秀人材を確保するため、神戸製鋼が多国籍人材を雇用する切り札

著者 Bizコンパス編集部

先進的かつ業務効率化に貢献できるサービスを探せ

 当初、長峯氏がイメージしていたのは漫画の道具にある“ほんやくこんにゃく”(※)のような翻訳ツールです。そこまで便利な道具が存在しないことは承知していましたが、できる限り先進的な技術によって解決したいという思いがありました。

「パソコンなどのデバイス内で日本語を瞬時に翻訳、英語表示してくれるようなサービスを探しましたが、現代のテクノロジーではまだ無理でした。それでも先に述べた実務的な意思疎通に加え、研究者間でやりとりする技術資料の多さを考えると、単純にテキストを翻訳するだけの翻訳サービスには不満がありました。将来的な全社利用を考えたときに、確実に業務が効率化できるサービスを探していたのです」

 複数のサービスを比較検討する中で、長峯氏の目に止まったのはNTTコミュニケーションズが「AI翻訳プラットフォームサービス」を新たに提供するというニュースリリースでした。これは次世代の「ニューラル機械翻訳(NMT)技術」を搭載したエンジン「COTOHA Translator™」を核とするサービスで、TOEIC900点超レベルのビジネスパーソンに匹敵する翻訳精度を実現。さらに翻訳に要する時間も、人間の数十分の一から数百分の一に抑えられる性能を持っています。

「ほかのサービスと横並びで判断したのですが、総合的な評価で私たちの求める条件に最も近い先進的なサービスであったことが決め手になりました」と語る長峯氏が、とりわけ高く評価した機能は「ファイル翻訳」です。

 これはMicrosoft OfficeのドキュメントファイルやPDFをブラウザ上にドラッグ&ドロップするだけで翻訳を実行し、同じファイル形式、ほぼ変わらないレイアウトで翻訳結果を出力できる機能です。将来的な全社的な展開を見据え、この機能が業務効率化に貢献できると考えました。

 同社では導入を決断後、社内のテスト期間を経て2カ月ほどでCOTOHA Translator™を本稼働させます。迅速に導入できるクラウドサービスであったことに加え、導入に際して大きなトラブルもなく、欧州から技術者を迎えるための準備を半月前には整えることができたといいます。

※【ほんやくこんにゃく】:某人気漫画・アニメに登場する架空道具の1つ。食べることにより外国語を話せたり、外国語の文字を読めたりできるこんにゃく

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