Bizコンパス

優秀人材を確保するため、神戸製鋼が多国籍人材を雇用する切り札
2019.02.06

言葉の壁を乗り越える

優秀人材を確保するため、神戸製鋼が多国籍人材を雇用する切り札

著者 Bizコンパス編集部

“日本語NGでもOK! 優秀な人材を呼び込みたい”が現実に!

 海外への積極的な事業展開や、高付加価値な製品やサービスの創出に取り組む株式会社 神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)では、経営基盤を強化する施策の1つに「人材確保・育成」を掲げています。これはダイバーシティの推進、働き方改革を通じて、安全で働きやすい職場づくりに注力し、成長を牽引する人材の確保・育成を図るというものです。

 同社技術開発本部の長峯勲氏は、取り組みに至る経緯を説明します。

「今後、日本企業が直面していく人材難を克服し、かつグローバル事業をさらに展開していくためには、ダイバーシティ推進は不可欠です。その一環として、試験的ではありますが、欧州から優秀な技術者2名を招くことが決まりました。それが今回のきっかけでした」

 グローバルに事業展開する同社は、10数年前から継続的に外国籍従業員を採用しています。しかし、「日本語の読み書きができない」社員が日本の神戸製鋼で働くのは今回が初めてでした。

 長峯氏は、受け入れにあたって直面した課題を次のように明かします。

「ルールや規定、規則といった社内リソースは日本語しか存在せず、当社の全社員がそこまで英語が堪能というわけではありません。実務的な意思疎通を図るために、まずは日本語を英語に翻訳する必要がありました。しかしながら、受け入れの時期も迫っており、短期間でスピーディに社内リソースを翻訳するには仕組みの導入以外に選択肢はありませんでした」

 また、ツールの選定にあたってGoogle翻訳のような無料で提供されるインターネット翻訳サービスの選択肢は無かった、と長峯氏は振り返ります。

「これらのサービスは不特定多数のユーザーが気軽に利用できるメリットがある反面、情報の秘匿性に課題があると考えています。業務での利用に適した確かなセキュリティの担保に加え、翻訳精度が高く、使い勝手のいい、しかも低コストかつ迅速にスタートできる商用サービスを求めていました」

SHARE

関連記事

なぜフィデリティ投信は「AI翻訳」を導入したのか

2018.08.31

AIでビジネスの課題を解決する

なぜフィデリティ投信は「AI翻訳」を導入したのか

ビジネス向けAI翻訳サービスで“働き方改革”を実現

2018.03.16

TOEIC900点レベルの高精度でファイルをまるごと翻訳

ビジネス向けAI翻訳サービスで“働き方改革”を実現

働き方改革を推進するキーアイテムは「音声認識」

2018.10.19

「最先端AI」で業務効率化する方法前編

働き方改革を推進するキーアイテムは「音声認識」

事例で解説!RPA、AI、チャットボット導入の勘所

2018.01.19

働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第1回

事例で解説!RPA、AI、チャットボット導入の勘所

ニューノーマル時代に、AIは働き方をどう変えるか?

2020.06.17

エバンジェリストが解説「5分でわかるITトレンド」第7回

ニューノーマル時代に、AIは働き方をどう変えるか?

課題に直面するコンタクトセンターを救う3カ条とは

2020.04.16

いま求められる“顧客接点の強化”第25回

課題に直面するコンタクトセンターを救う3カ条とは

クボタはディープラーニングで焼却炉のエコ発電を目指している

2020.04.15

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第39回

クボタはディープラーニングで焼却炉のエコ発電を目指している

音声認識とAIで「新人が即戦力になる」コンタクトセンターとは

2020.03.27

いま求められる“顧客接点の強化”第24回

音声認識とAIで「新人が即戦力になる」コンタクトセンターとは

京セラはなぜ「AI翻訳」の全社一斉導入を決めたのか

2020.03.27

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第36回

京セラはなぜ「AI翻訳」の全社一斉導入を決めたのか

デロイト トーマツ グループは“AI翻訳”で業務改善を進めている

2020.03.13

デジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて第35回

デロイト トーマツ グループは“AI翻訳”で業務改善を進めている