このようにさまざまな機能の追加が予定されているSmart Meですが、福井氏は開発当初から、単に社員証を置き換えるだけのサービスとしては考えていなかったと話します。
「現在、日本ではマイナンバーカードの積極的な活用が進められていますが、証明書をデジタル化する動きは世界中で広まっています。このSmart Meを開発した背景にも、従業員個人を認証する仕組みをデジタルで実現したいという思いがありました。今後もさらにSmart Meを進化させ、入退室カードとしてだけでなく、さまざまな用途で活用できるようにしていきたいと考えています。
Smart Meを利用するには、BLEに対応したリーダーやゲートが必要になりますが、すでにBLEに対応したリーダーを導入するオフィスビルも出てきています。対応リーダーを増やすための取り組みも積極的に進めており、扉に後付けで利用できるスマートロックでも使えるようにしていきたいと考えています」(福井氏)
NTT Comでは、Smart Meのほかに、スマホを活用し、交通費や経費の精算を自動化するサービス「SmartGo™ Staple」もリリースしています。菊池氏は、この両者を組み合わせれば、さらに利便性を高められると説明します。
「たとえば自宅から少し離れた場所にあるコワーキングスペースを使う際、そこまでの電車賃をSmartGo™ Stapleで精算しつつ、コワーキングスペースにはSmart Meで入室する、ということも可能です。両者を併用することで、経費精算からコワーキングスペースの利用までスマートフォンだけで処理でき、より快適なワークスタイルが実現します。
Smart MeやSmartGo™ Stapleによって、従業員が本来の業務に集中できる環境を作るということは、企業にとってコストカット以上の価値がありますし、それこそがDXの意義だと信じています。サービスの提供を通じて、我々がそのお手伝いをさせていただければ幸いです」(菊池氏)
すでにDXに取り組んでいる企業でも、社員証までDXしているケースは少ないかもしれません。Smart Meで社員証をデジタル化し、DXをより加速してみてはいかがでしょうか。
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