2021.02.05
働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第33回
もうICカードはいらない!手をかざすだけで入退館できる「デジタル社員証」が誕生
著者 Bizコンパス編集部
社員証の付与はメールで完了。安否確認のツールとしても使える
社員証の管理も、ICカードを物理的に送付/返送する手間もなく、簡単になります。
Smart Meを利用するには、まず管理者が専用のシステムに従業員情報を登録します。すると従業員側に、Smart Meアプリの利用案内とID・パスワードが、メールで通知されます。従業員は自分が使用するスマホにアプリをダウンロードし、メールで通知されたIDとパスワードを入力すれば、社員証が発行され、利用可能になります。
従業員のIDはシステム上で簡単に利用可/不可に変更できるため、従業員の退職時やスマートフォンの紛失時に素早く無効にできます。そのため、第三者が従業員になりすましてオフィスに入室することも防げます。
今後はさらなる機能拡充も予定されています。その1つに、それぞれの従業員がどこにいるのかを可視化する仕組みがあります。これを利用すれば、フリーアドレスのオフィスでも誰がどこにいるのかをすぐに把握できます。万一、仮に新型コロナウイルスの感染者が発生した際、その濃厚接触者を特定するなどといった用途でも活用できます。
さらに、コロナ禍における毎日の健康状態の連絡や、地震などが発生した際の安否確認のための機能、オフィス外でも身分証明ができる認証機能なども予定されています。
「昨今ではWeb会議サービスを利用して商談を行う機会も増えていて、従来のように名刺を交換することが難しくなっています。そこでSmart Meに認証情報のついたオンライン名刺情報を組み込み、本当にその会社の従業員であることを証明できるようにすれば、安心して取引が行えるでしょう」(菊池氏)