2020.12.18
働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第32回
交通費の精算業務が70%削減可能!大手映像制作会社の取り組みとは
著者 Bizコンパス編集部
申請にかかる時間を70%削減可能。経理部門のチェック作業も大幅削減!
Smart Goの存在を知った刑部氏は「メリットしかない」と判断し、試験導入を決断。導入後、処理の負担は大幅に軽減されたといいます。
「我々が独自に試算したところ、交通費の精算を1件入力するために45秒ほど時間がかかっていました。1年間の入力件数で換算すると、351時間(約15日)にも達します。その入力されたデータを、経理部では年間約701時間をかけてチェックしていたといいます。
しかし、Smart Goを導入することによって、交通費精算の入力に要する時間は106時間(約4.5日)に減ったといいます。つまり計算上は、従来よりも約70%減、年間で約245時間も無駄な業務を抑えられたということになります。もちろん、経理部が入力データをチェックする作業も大幅に削減されることは言うまでもありません」
もしかすると、法人用クレジットカードの不正利用を危惧する人もいるかもしれませんが、Smart Goには適正な利用か否かを自動でチェックする仕組みが搭載されています。たとえば、休日に利用があった場合、高額の利用があった場合などには “要確認”として注意が促されます。こうした仕組みがあることで、コンプライアンス面でも安心して利用することができます。
交通費精算の負担がなくなれば、従業員は価値を生み出す仕事により多くの時間を割けるよりになり、生産性の向上が期待できます。刑部氏は、Smart Goがイーストグループのビジネスに好影響を与えると評価しています。
「私たちのグループの従業員の多くは、本業である映像コンテンツ制作に夢を持ってこの業界に入ってきています。事務作業の負担を軽減し、より多くの時間を本業に使えるようになれば、本人たちのキャリア形成においてプラスになりますし、そのキャリア形成は当社のビジネスにも好影響を与えると考えています。
その点では、Smart Goは交通費精算の負担を軽減できるだけでなく、プラスアルファの価値があるサービスだと感じています」
「従業員が本業に集中できる環境」を用意しよう
NTT Comでは今後、法人用のプリペイドカードとセットで、ERPに連携できるサービスの投入も検討していますが、刑部氏はこうしたサービスをきっかけに、会社全体の業務効率化に役立てたいと話します。
「当社ではこれまでも、マネジメントにおいて先進的な試みに取り組んできましたが、将来的には煩雑な業務を最適な形で省力化していきたいと考えています。
昨今のフィンテックの進展をみると、デジタルツールの力を借りるという可能性は非常に高いと考えています。たとえば法人用クレジットカードは、管理者だけでなく、従業員全員が使ってこそ、ERPへの自動連携という点で大きなメリットがあるはずです。
当社の最大の魅力は、映像コンテンツの制作能力にあります。当社のクリエイターたち、一人ひとりにクリエイティビティを発揮してもらうために、経営管理は見えざる手となるのは言うまでもありません。これまでの固定観念で考えるのではなく、新たな発想と視点で環境を整備していくことが一層必要になってくると考えています」
Smart Goのように手間のかからないサービスを導入し、従業員が本業に集中できる環境を用意する企業と、それとも従来どおりの経費精算システムのまま、従業員に面倒な作業を強いる企業との間には、ビジネスに大きな差が生まれるかもしれません。交通費精算の新たなスタンダードとして、Smart Goを検討してみてはいかがでしょうか。
