2020.12.18
働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第32回
交通費の精算業務が70%削減可能!大手映像制作会社の取り組みとは
著者 Bizコンパス編集部
「モバイルSuica」を使えば、ICカードにできないことが可能になる
数ある経費精算システムの中から、イーストグループは今年1月、本格導入を視野に、あるサービスを試験的に導入しています。それが、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の「Smart Go」です。
Smart Goは、Suicaの利用履歴データを使って交通費の精算を行うサービスです。特徴となるのが、ICカードのSuicaではなく、JR東日本のアプリ「モバイルSuica」を利用する点です。モバイルSuica専用サーバーに記録されたデータを自動で連携し、利用履歴を取得、交通費精算に利用します。
サーバー上のデータを参照するため、記録できる利用履歴の件数に上限はありません。もちろん、Suicaの利用履歴データを読み取るためのカードリーダーも不要です。そのため、カードリーダーが設置されたオフィスに戻るといった手間もいりません。
さらに、モバイルSuicaに交通費をチャージする際に法人用クレジットカードを利用することで、従業員側で交通費の立て替え払いがなくなり精算に必要な業務をゼロにすることができます。また、経理部門における従業員個人への交通費の振り込みも不要になるため、振込手数料を削減できるメリットもあります。