Bizコンパス

昭和・平成の働き方はアンインストールしよう!「働き方改革2.0」のススメ
2020.04.08

働き方改革&生産性向上のカギはどこにある?第26回

昭和・平成の働き方はアンインストールしよう!「働き方改革2.0」のススメ

著者 Bizコンパス編集部

 2月27日から3月19日まで「2020年 これからの働き方改革について考える~『働き方改革2.0』と取り組みを持続させる組織づくり」と題されたオンラインセミナーが実施されました。

 セミナーでは、これまで日本で行われてきた働き方改革は、すでに行き詰まっていることが指摘され、より効果を出すためには、生産性を抜本的に向上するような改革が求められる、という言及がありました。

 なぜ働き方改革は行き詰まっているのでしょうか? どうすればその行き詰まった状況を変えられるのでしょうか? 本記事では、セミナーにてこれらの問題点を指摘した、NTTコミュニケーションズ株式会社のプラットフォームサービス本部 アプリケーションサービス部 スマートワークスタイル推進室 室長の川田英司氏の言葉から、真に効果の出る働き方改革への取り組み方を読み解いてみます。

従来の働き方改革は、すでに行き詰まっている

 川田氏はセミナーの冒頭にて、これから数年の間に、人々の「仕事」に対する意識が大きく変わっていく、ということに触れました。具体的には、(1)雇用、(2)働く場所、(3)対価、(4)働き方、(5)価値観の5点において、従来とは意識の変化が大きく見られるといいます。

 (1)雇用については、従来は日本国内で終身雇用が主流でしたが、これからはグローバルに、かつ自分が働きたい時に働く、という人が増えると見られます。(2)働く場所については、都市部の職場を離れ、地方や世界で働くケースが、(3)対価に関しては、これまでのようにお金や安定した雇用ではなく、自分が活躍できるか否か、働きがいを求めるケースが増えるようです。

 (4)働き方では、本業だけで稼ぐのではなく、副業・パラレルキャリア(副業に限らない社外活動)が増えることが予想されます。最後の(5)価値観は、単に利益を求めるのではなく、自分が幸せか否か、過剰なストレスを避ける働き方がより求められるでしょう。

 企業は当然、このような人々の意識の変化に素早く対応しなければなりません。しかしながら、企業が推進している働き方改革の状況は、あまりうまくいっていないようです。

 ビッグローブが2019年に行った働き方に関する意識調査によると、働き方改革に「成功している」「どちらかというと成功している」と回答したのはわずか3割程度。残りの7割は「成功していない」「どちらかというと成功していない」と回答しています。

 働き方改革では、サービス残業を減らすために、残業時間に罰則付きの上限が導入されています。しかしながら、1月に行われた日経新聞の調査では、月80時間長の残業をしている人が300万人にのぼると報じられています。

「正直なところ、働き方改革は行き詰まっていると言ってしまってよいでしょう。これからの時代の変化に対応するためには、従来の働き方改革ではなく、生産性を抜本的に向上するような改革が求められています」(川田氏)

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