TeamsにDirect Callingを組み合わせたコミュニケーション基盤の集約により、さまざまなビジネスシーンでの活用が可能になります。ここでいくつかのユースケースを紹介します。
もっとも大きな成果が見込めるのがテレワークでの活用です。新たに在宅勤務などの環境を整備する場合、PCとTeams、インターネットに接続できる環境があれば、ほとんどのビジネスコミュニケーションはカバーできます。しかし、外線電話をかける、受けるためには、別途携帯電話などを用意する必要があり、端末の手配に手間やコストがかかります
「このようなケースでも、すでにOffice365を使用していれば、Phone System(電話システム)のライセンスをご準備いただいたうえで、Direct Callingを導入するだけで外線電話が可能となります。どこでも身軽にオフィスと同等の環境が構築できるようになるため、働き方改革の一環としてOffice365を導入した企業から特に高い関心をいただいています」(池田氏)
Direct Callingは電話専用の設備や回線を準備する必要がないため、モデルルームやショールームのような期間限定の拠点開設の際にもスピーディな電話環境の構築が可能になります。
「すぐに拠点を立ち上げたい場合、あるいは拠点の統廃合や移転を頻繁に行うお客さまであれば、機器の手配、電話工事が不要になるDirect Callingは非常に有効なツールとなります。
なお、Direct CallingはTeamsとの連携が前提のサービスなので、導入にあたっては事前に050番号とTeams IDを紐づける設定が必要になります。
お客様側で対応いただくことも可能ですが、やや技術的な知識が必要になります。当社でも、設定代行メニューを用意しているので、もし不安があればご相談いただければと思います」(池田氏)
池田氏は複数拠点を持つ企業に対しては、拠点ごとの規模や業務形態に合わせてNTT Comの複数の電話サービスを組み合わせた構築、提案も行っているといいます。
「外回りの多い営業所などの小規模拠点はDirect Calling、オンプレミスのPBXを用いて取引先のお客様との電話業務フローが確立しているような本社などの大規模拠点には、オンプレミスのPBXはそのままにArcstar IP Voiceを導入すれば、小規模拠点と大規模拠点同士の通話も無料にすることもできます」(池田氏)
働き方改革の浸透、自然災害やパンデミックに対する危機意識の高まりなどを背景に、従来の電話を含む、オフィスコミュニケーションの在り方を見直すフェーズを迎えています。
「Direct Callingは、電話を見直す気付きを与えるきっかけに過ぎません。効果が見込める拠点に導入、使ってもらった上で、全社的な電話環境の最適化に向けたサポートをさせていただきたいと考えています」(池田氏)
Direct Callingは1IDから利用できるため、数IDで効果を検証するスモールスタートにも適しています。働き方改革に向けて、あるいは自然災害やパンデミックに備えたBCP対策として、まずは利用して使い勝手を実感してみてはいかがでしょうか。