テレワークは、働き方改革の推進のみならず、出社が困難な状況が発生した際のBCP(事業継続計画)対策としても有効なことから多くの企業が導入しています。
最近でいえば、新型肺炎の感染拡大を防止するために、複数の企業が在宅勤務を指示したことは大きな話題となりました。それ以外にも、日本で頻発する地震や台風、集中豪雨などの自然災害発生時にも在宅勤務は効果的です。
また今年の夏に東京で開催される4年に1度のビッグイベントでは、世界中から多くの観客が日本を訪れます。ここで想定される交通網の混乱を見越し、在宅勤務を検討している企業も少なくありません。
このような状況を受け、テレワーク環境の整備に取り組む企業が増えていますが、自宅や外出先で、オフィスと同等の生産性を確保するためには、コミュニケーション基盤の整備が不可欠です。
現在、多くの企業で導入が進む「Microsoft Office365」の「Microsoft Teams」(以下、Teams)は、コミュニケーション基盤を構築するための代表的なツールの一つです。ビジネスチャットをはじめとする、多彩な機能でコミュニケーションを活性化させる優れたツールですが、実は“外線電話を組み込むにはお客さま専用設備を準備し、設計構築しなければならない”というハードルがありました。
Teamsの豊富なコミュニケーション機能にNTTComが提供する電話サービスを連携
Teamsは、ビジネスチャット、内線通話、Web会議、資料共有、進捗管理といった、チーム内でのコミュニケーションを活性化させるための機能を多彩に備えています。PCやスマートフォンなどの端末とインターネットに接続できる環境さえあれば、ロケーションを問わず緊密なチーム連携が図れ、効率的に仕事を進めることができます。
豊富なコミュニケーション機能が集約されたTeamsですが、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の池田憲昭氏は、今まで電話までは集約されていなかったと語ります。
「せっかくTeamsでWeb会議やスケジュールの共有もできるのに、依然として外線の電話は“蚊帳の外”。今でもオフィスの代表番号にかかってきた用件を内線で担当者に取り次いでおり、旧来の独立した業務フローから脱却できていませんでした。
業務改善を進める中で、従来の電話の在り方を見直したいというお客さまも少なくありません。そこで私たちはお客さまの生産性向上に貢献するため、Teamsに外線電話機能を付加し、ビジネスで必要なコミュニケーションを集約するためのサービスを開発しました」(池田氏)